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対等な話し合いに不快な怒りは不要だ『魔法少女リリカルなのは』

やあ、僕だよ。
変身コンパクトや可愛い衣装、キラキラの魔法に凛々しい横顔。
魔法少女には性癖と夢がぎゅっと詰まってる

まどマギが好きなのはシナリオのカタルシスが美しいのもそうだが、可愛い女の子がたくさん出てくるからだ。
小中学生の女の子って何であんなに魅力的なんだろう
これが高校生や大学生になると全然意味が違ってくるのが不思議だ。

しかもこのアニメの魅力はそれだけじゃないんだよ。
今日はその魅力の一つたる「話し合い」の重要さ、それに僕の「怒り」について書いていくね。

さあ、今日も始めようか。楽しんでくれると嬉しいな。

本作あらすじと感想

『魔法少女リリカルなのは』新房昭之
アマプラで視聴。監督は安心安全の新房さん。まどマギほどではないが、2周は観てる。

女子小学生たちが可愛いマスコットと一緒にリリカルマジカルな力で「ジュエルシード」を集める話。
「魔砲少女アニメ」と初めに言い出したのは主人公「なのは」の声優を担当した田村ゆかり氏らしい。うーんなんというワードセンス

概ね魔法少女らしい(『カードキャプターさくら』風の展開)のは序盤のみ。
時空管理局が介入してきた途端、急にSFみと世界観の説得力がぐっと増す。あえて説明を省くことで話のテーマを強く伝える手法もあるが、『魔法少女リリカルなのは』の場合はこの説得力が「なのは」本人の説得力となり、終盤の派手な戦闘が実に映える

まさに「魔砲少女アニメ」。
女の子だってカッコいい必殺技を打つ権利はあるのだ。

ちなみにこのアニメ、元を辿るとエッチなゲームのおまけ
『とらいあんぐるハート3 〜Sweet Songs Forever〜』のファンディスク(『カードキャプターさくら』のパロディ)とのことだが、アニメ化に際して内容はほとんどオリジナルになっているらしい。

僕はグッズすら持っていないごくごくライトなファンなので、とらハとなのはの関係性についてはこちらを参照あれ。

なお、原作者の都築真紀氏がアニメ版も全話脚本を担当している。那須きのこ氏しかり、虚淵玄氏しかり、脚本家は化け物しかなれないのかもしれない。

ヒミツの魔法少女

『カードキャプターさくら』のさくらも、『魔法少女まどか☆マギカ』のまどかも、自身が戦いの最中であると積極的に言わない
記憶がうろ覚えだが『美少女戦士セーラームーン』のうさぎも「きゃあ、なにこのスカート短いわよっ!でもなかなか似合ってるかも♡」みたいなことを言いつつ、周囲には秘密にしていた

ほとんどの魔法少女が周囲、特に両親には内緒にするのに「高町なのは」はきちんと母親に説明する
もちろん魔法を扱うとはっきり告げるわけではないが、「言える限りのこと」を自分の口から伝えるのだ。

これは魔法少女のお約束を壊すことで新鮮さを引き出す演出、というよりは『魔法少女リリカルなのは』の登場人物が大人も子どもも誠実に「話し合い」をする特性があるからだと僕は思う。

大人も子どもも上司も部下も人間も道具も対等

「話し合い」の様子が見られるのは「エピソード8 思い出は時の彼方なの」が顕著だ。
時空管理局の艦長がなのはに淡々と現在の状況を伝え、自身の考えはそこそこにきちんと彼女に考える時間をくれる
大いに傷ついた主人フェイトに、「自分がどういう想いでフェイトに接したいのか」切々と泣きながら伝える使い魔アルフの姿も印象的。

そして何より、なのはとその母桃子の会話が僕にとって最高に刺さったシーンになった。
なのはが一通り、自分の今やっていることを説明した後の会話である。

「心配かけちゃうかもしれないんだけど」
「それはもう、いつだって心配よ。お母さんはお母さんだから、なのはのことがすごく心配。だけどね、なのはがどっちにするか迷ってるなら、危ないことは駄目よって言うと思うんだけど。でも、もう決めちゃってるんでしょ?お友達と始めたこと、最後までちゃんとやり通すって。なのはが会った、その女の子ともう一度話をしてみたいって」
「うん」
「じゃあ、いってらっしゃい」

「お母さんはお母さんだから」と彼女は言っているが、世の母親で危険に立ち向かう娘をこんなフラットに送り出せる母親は存在するのだろうか
多分この物語外で、なのはと桃子は幾度も「話し合い」を繰り返してきたのだ。ハイレベルな「話し合い」を積み重ねることで「信頼」に繋がっているわけだ。

これこそまさに僕の理想とする対話そのもの。
「話し合い」を繰り返せば繰り返すほど、会話の深度を進ませ、より高い次元の理解や信頼を築く。
感情的になるのがすべて悪ではない。
が、僕らは普段あまりにも感情に流されすぎなんじゃないのかな。

悪口イクナイ

とはいえ、自他共に認める冷静な僕だ。
でもそんな僕だって怒ることはある。苦手な人間にも僕の話が伝わるように心を砕いてもそれが徒労に終わった時や、明らかに話が堂々巡りする時、悪意を隠しすらしてもらえない時。
それでも瞬間的に怒りの許容量を超えなければ外に発現しないのだが、昨日は怒り狂って小学生みたいな暴言まで吐いた

僕が怒りを露わにしないのは別に、善性の高い人間だからではない
単に怒り狂う自分が不快なのだ。その不快に引っ張られて落ち込む(生来の希死念慮がふいに顔を出す)のも嫌で嫌で仕方ない。

巷では怒りを発現させてストレスを発散する人がいるようだが、まったく理解不能である。
相手を貶める行為として論破やマウントが快感というのは理解できる。へへん、僕の方が偉いもんねってやつ。わかるわかる。

激しい怒りに伴う恫喝や脅迫、慟哭、無視、罵り。
明らかに相手が委縮し、傷つき、論破やマウントよりずっと関係性が悪化しそうな行為は考えるだけで気分が悪くなる
相手からの怒りはまあ何とか受け止められる(大人だからね)けれど、自分の怒りは受け入れるのが難しい

本格的な育児で追い詰められて怒り狂う母親になるのが怖いよなあ。
より怒りの表現(なんかおしゃれでセンスのいいやつ)を洗練していかねば、と思う22週記念日。


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