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おばけばけ

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ちょっとホラーな可愛いフィクションさんたち。 あなたの書いたお話で、気に入ったものがあったら無言追加失礼いたします。
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【詩】MACOランド「ハロウィンパーティー」

【詩】MACOランド「ハロウィンパーティー」

さあ、みなさん!ここは年に一度の大騒ぎ
『MACOランド』の
ハロウィンパーティーへようこそ!

今夜のMACOランドは、

ワクワクが止まらない驚きと笑いのオンパレード!

オバケも、妖精も、
いたずら好きのキャラクターたちも
みーんな集まって一夜限りの大騒ぎです!

会場に入ると
まずはカボチャのオバケたちが
ニッコリお出迎え

「トリック・オア・トリート!」
とお菓子をねだってきたり
ウィン

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愉快なMACOのお化け屋敷

愉快なMACOのお化け屋敷

(ナレーションは、少し低めで囁くような声で始まります)

ナレーター:
「さぁ、皆さん…ようこそ、
『MACOお化け屋敷』へ。

ここは、かつて多くの人々が住みそして…

消えていった古い屋敷
今では、彼らの思い出が詰まった場所として

ひっそりと…それでいて賑やかに
夜を過ごしています。

おや、誰かが笑ったのが聞こえましたか?
それとも…風の音でしょうか?

(背景に、かすかに聞こえる風の音

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【詩】孤独なピエロ 第二章

【詩】孤独なピエロ 第二章

ピエロは舞台裏で
鏡を見つめ

化粧が崩れていくのを無表情に眺めている...

赤い鼻も、鮮やかな唇も、剥がれ落ちていく
笑顔を作る手が、今は震えている

誰かが「また明日」と軽く声
をかけて去っていく

でもピエロは返事をしない
その言葉が虚しいのは、

明日があっても何も変わらないからだ...

楽屋の静けさに、
彼の孤独がじわりと染み込んでいく

周りの笑い声は遠くに消え
胸の奥に残ったのは

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ショートショート 悪魔の子

ショートショート 悪魔の子

深夜、本を読んでいたら、部屋の窓をコンコンと叩く音がした。私はカーテンをそっと開けて覗くと5、6才くらいの少年がいた。此処は2階。どうやって来たのかわからない。少年は何か言っている。小声で言っているから、何を言っているのかわからない。
両手を窓に置いているから、危ないモノは持ってなさそう。

「何?」

と言ってみた。
少年は首を横に振った。
耳を傾けている。
仕方がないから、窓を開けた。

「ご

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長いお化けハロウィンノベルパーティ2024

長いお化けハロウィンノベルパーティ2024

薄暗い道を抜けると
ぼんやりとした
灯りの元に
細長い家が建っていた

近くまで行き
灯りの下で
ボクは何が起こるのか
わからずにいた

灯りに触れた
すると、カランと音がして
家の中から
細長いモノが出てきた

人ではない
動物でも無い
儚げな、そのモノは
夜風に揺られていた

遊びに来たのかい?
じゃあ、中に入って
一緒に遊ぼう

ボクはそのモノに手を引かれ
家の中に入っていった

中にはあと

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