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夏バテだと思ったら流産していた話

また1年以上の期間が空いてしまった・・・

振り返るとそれはもうかなり色々な出来事があって、あぁ私の人生とはこういうものなのだと、今日もまた思う。

直近、流産を経験した。

念のため補足しておくが、私は独身である。


8月の終わり頃、夕飯に豚汁を作った日。
いつもと違う匂いがした。同居している彼はそんなことはないと言う。
ニオイに敏感になり始めていた。

その翌日から食事の途中で満腹感を覚えるようになり、いつもの量を食べきれなくなっていった。

夏バテかぁ。

今年の夏は暑かった。いや、今年の夏も暑かった。

35度を超える猛暑日が続き、連日屋内でエアコンを効かせた状態でのテレワーク。退職を控えた私はオフィスに行く回数も減り、駅から片道20分の通勤ウォークという生活上唯一の運動もしなくなっていた。

体力が著しく低下している実感はあった。

食欲減退だけでなく、発汗しにくくなっている事にも気付き、私は自律神経をやってしまったのだと思った。冷房の中で過ごしすぎていたこの夏を反省するも、何の足しにもならない。

そこから私の夏バテは進行する一方だった。

朝起きて、胃が痛い。
空腹時の胃が痛い。痛い?というか気持ちが悪い。胃の不快感が取れない。

自律神経が狂って胃に影響が出たのか。
ときどき季節の変わり目にこうなるのだ。
漢方由来だというピンクの太田胃酸を飲んで回復を待った。


なぜだ。


全く薬が効かない。
しかし、とにかく熱い風呂に入り早く寝ることで、少しマシになっている気がした。
明日もダメなら病院に行こう。

それで私は近所の内科を訪れた。

「ストレスですかね。何かストレスになっているものないですか、仕事とか。」
「空腹時の痛みや不快感は十二指腸潰瘍の場合もあるんですがね」

結局胃薬が処方され、午後は無理矢理会社に行った。最終出社日だった。
とにかくPCと携帯を返却しなければ。

しかしお察しの通り、胃薬は効かない。

効かないどころか倦怠感と無気力、微熱のような感覚がずっと続いていて、とにかく可能な限り横になっていたい。

そして胸が痛い。
胸の張りが取れない。生理はもう終わったというのに。

そうか、生理中の不調だったのか。

いや、もう生理は終わった。


え、


まさかまさか。
生理じゃなくて着床出血だったということなのか?
え、デキ・・・


陽性だった。


全く状況を理解できないままの彼に買ってきてもらった妊娠検査薬。
本人も「誰の子?」とリアクションしてしまうくらいに心当たりがない。

ぶっちゃけ、シてはいた。

でも外に出していた。

結婚式は来年の1月。
今デキてもその頃には安定期、まあ困ることではないと高を括っていた。

しかしその翌日婦人科で見たエコーに、よく見る子供の姿はない。
拍動がないどころか、胎芽がない。
くっきりと3cm程度の胎嚢だけが映っていた。

先生曰く、着床はしたが成長しなかったとのことで、稽留流産(けいりゅうりゅうざん)と伝えられた。

それから2週間後に手術をし、子宮の中の残留物を取り出す処置をしてもらった。

合計4週間抱えていた不調。
胃薬など効く訳がなかった。


手術の詳細やそれに付随する心の描写は次回ゆっくりすることにしよう。とにかく今日はそんな事件を完走した記念(?)のnote復活だ。

今年は厄年。

まだまだ気が抜けない。

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