独身中年男性は狂う説はウソ!既婚こそ狂人【45歳独身狂う説】
「45歳独身狂う説」という悪質なデマがSNSで流行っているようです。若者の皆さんは、くれぐれもこのような悪質なデマに騙されて、結婚を焦ったりすることがないように注意してください。
また、現在独身中年男性の方も、狂ったりしませんので不安になることはありません。
僕の体験談を少し話しましょう。
僕は就職氷河期世代のオジサンで離別した元既婚者なのですが、僕は逆に結婚していた時期に最も狂っていたと思います。意外かもしれませんが、離婚して幸福になりました。
ハッキリと申しますが、今の時代に男性が結婚して子供を作るインセンティブは無いに等しいです。
結婚したい相手がいて一緒になりたいのであれば、それはとても幸福な事なので結婚してよいと思いますが、いい人がいるわけでもないのに焦って婚活をしたりする必要はありません。独身のまま幸福を目指した方が効率的です。「45歳独身狂う説」などのくだらないデマに騙されて結婚をすると逆に不幸になります。
一般的に、離別した男性や独身男性は幸福度が低いと言われています。しかし、僕は2つの事を実践することで幸福感がバカ上がりしました。その秘訣も記事の最後に書きたいと思います。
なぜ結婚や子育てが幸福につながらないのか?
では、なぜ結婚すると不幸になってしまうのでしょうか?
①子供が可愛い時期は短い
まず「結婚して子供を作るのは幸福」という通説があり、独身主義者はこれを否定しがちですが、僕は元既婚者として「子供が可愛いのは事実である」という点は述べておきます。
しかし、子供が可愛い時期は短く、その後に地獄が待っています。
まず、幼児期ですが育児が非常に大変です。しかし、大変ですが子供が可愛く、協力して子供を育てる一体感から夫婦仲も良く、基本的に幸福です。
子供が成長し9歳くらいまでは、子供と一緒に遊んだり旅行にいったりもできます。今は共働きが当然なので余裕の無い家庭も多いかと思いますが、家族で過ごす日々は楽しいはずです。この時期が最も幸福な期間といえるでしょう。
しかし、9歳以降に状況が一変します。
子供は学校や外部で子供同士の人間関係を築きはじめ、親など相手にしなくなります。自分の子供が、文字通り"自分の子供"でいてくれる期間は短いのです。「子供はいつか自立する」この言葉の意味を実感し始めるのがこの時期です。
②子育ての後半は教育費との闘い
また、昭和の時代と違って、現代は子育てしにくい環境にあります。
僕が子供の頃は近所にも「いたずら小僧」などいましたし、子供に対して世間が寛容だった記憶があります。しかし、現代では少しでも子供が悪い事をすれば親が批判されますので、注意深く子供を管理しなければならず、親にとって時間的負担・精神的負担になるのです。
さらに、子供が自立を始める9歳頃から学費・習い事・塾・受験・予備校などの教育費用が家計を圧迫し苦しくなってきます。この頃には夫婦仲も冷め切っているご家庭も多いと思いますが、経済的に苦しくなってくると家族関係もギスギスしてくるのです。
現代の日本では富裕層しか子供を作らなくなっていると聞きます。余裕が無い家庭で子育てしても、子育て後半に地獄が待っていますので、富裕層しか子供を作らないのは正しい選択と言えます。
現代の日本はとにかく1人の子供を育てるのに、昔よりも多大な労力とお金が必要になります。これからのAI時代では、知識を吸収するだけの教育だけでは不十分であり人は人の価値を証明できなければ生き残れませんので、子供の教育はより大変になっていくでしょう。
これから結婚して子供を産む若者の皆さんは、覚悟しておいてください。
③現代では男親の尊厳が無くなった
子育て後半は、子供が懐かなくなり教育コストもかかるのに、昭和のお父さんたちは何故頑張って子育てできたのでしょうか?
それは「家父長制」「経済成長」「終身雇用」があったからです。安定した給料で子育てできる安心感と、一家の大黒柱として家族を支えるという責任感と家庭内での権威があったのです。昭和のお父さんたちは「尊厳」という精神的インセンティブで子育てしていたのです。
しかし、今の時代はそうはいきません。
経済は低迷し給料は上がりません。特に僕のような非正規雇用の場合、だいたい毎年同じ給料です。先も見えない状態です。さらに男女平等と共働きが進み、家庭内での男性の権威は失墜しました。
現代社会の家庭内での男親の立ち位置は「教育費を出す財布」であり「置き物」です。尊厳も何も無いし、家庭内で邪魔者として扱われ、お金を入れるだけの存在になるのです。
特にお子さんが「女の子」の場合は地獄です。可愛かった9歳前から豹変し、嫁と結託して男親の敵に回る可能性もあることを考慮すべきです。
僕は別に結婚否定派ではありません。実際に僕も一度は結婚しています。ですが「結婚=幸福ではない」ことは強く伝えておきたいと思います。
これから結婚を検討している若者の皆さんは本当に結婚して幸福になれるのかよくよく考えて行動していただきたいと思います。
なぜ「既婚中年男性」は狂うのか?真面目だから
SNSで「45歳独身狂う説」に賛同している既婚男性がたくさんいるのを見て、僕はとても悲しい気持ちになりました。
家族がいるのにSNSなんかに張り付いている時点で幸福ではないのだろうなと察することができますし、45歳独身狂う説に賛同することで「結婚という選択をした僕は正しいのだ…」と必死に思い込もうとしているように見えるのです。
本当は子供も手離れしてしまって寂しいし、教育費も辛いし、家庭内での尊厳も立場も納得いってないけど、最後の気力を振り絞って子育てを完遂しようとする意地が感じられます。
どれだけ世の中から客観的に突っ込まれても、カルト宗教の信者が怪しい教義を最後まで信じ続けるのと同じです。人は取り返しのつかない戻れない選択をしてしまった場合、客観的な思考ができなくなり、その選択が正しいと信じるしかなくなるのかもしれません。
45歳独身狂う説に賛同している既婚中年男性こそ狂っていると申し上げたいです。
僕は、日本の既婚中年男性が狂ってしまうのは「真面目過ぎるから」だと思っています。
真面目すぎるあまり、相手を過度に気にしすぎたり、自己主張を抑えすぎたりしてしまう傾向があります。これが、人間関係においてネガティブな影響を及ぼすことがあるのです。
まず、真面目すぎる男性が陥りやすい落とし穴の一つとして考えられるのが、自己主張が薄れてしまうことです。周りの人との調和を保ちたいあまり、自分の意見や希望を抑えてしまいがちです。これにより、本来持っている想いや考えを表現できなくなってしまいがちです。自分を抑えすぎることで、他人とのコミュニケーションが希薄になり、距離感が生まれることもあります。
さらに、真面目すぎる男性は他人に対して過度に気を使い、神経質になる傾向があります。相手の反応や評価を気にしすぎてしまい、自分を偽ったり、無理をしてまで相手に合わせようとしてしまいます。これが続くと、ストレスや疲労が蓄積してしまい、最終的には狂ってしまうのです。
既婚中年男性の皆さんは
「いま自分は本当に充実していて幸福か?」
「自分を騙して頑張っていないか?」
「結婚生活に自分のインセンティブはあるか?」
もう一度、客観的に考えていただきたいです。自分の過去の選択を肯定するための"言い訳"はせずにフラットに思考してください。
そして、自分が幸福になるために何ができるか考え、場合によっては離婚も積極的に考えることが大切です。
日本人男性は大変真面目で、離婚も自分から言い出さないし、離婚数自体も少ないですし、子供も最後まで責任もって育てようとする意識を感じます。これは良いことかもしれませんが、狂ってしまう一因にもなっています。
インセンティブも無いのに男性だけ我慢して結婚生活を続けるのはおかしいです。男性も積極的に自分の主張をし、前向きに離婚を検討できる世の中になることを願います。
独身中年男性や離別中年男性が狂わない2つの方法
ただし、独身中年男性や離別中年男性が幸福感を得にくい世の中であることも否定できません。やはり、ずっと一人というのは、物足りなさを感じる方もいるでしょう。
そこで、独身中年男性や離別中年男性が狂わないための2つの方法を紹介します。
僕は最も幸福度が低いと言われている離別中年男性ですが、僕は2つの事を実践することで幸福感がバカ上がりしました。
①猫を飼う
まず、独身中年男性は、子育ての幸福が不足しがちなので、子供を育てる代わりに猫を飼いましょう。
人は子供を育てることで幸福感を覚えるようにできています。これは動物が繁殖するための生物学的な仕組みなのでしょう。そのため「子供を育てない」という選択は不幸につながるのは事実です。
しかし、一方で私達の脳は簡単に騙されてしまうのです。
例えば、僕達は、女性の体と同じように二次元のえっちなイラストで興奮してしまいます。女性と二次元イラストが異なる物であることを頭では理解できているにも関わらず、脳は区別できていないのです。
同様に、僕達は自分の子供と猫は違う物であることを頭では理解できても、脳は騙されてしまうのです。
猫とのふれあいは人々の心身に多くのポジティブな影響をもたらします。例えば、猫がそばにいるときに触れ合うことは、愛情や安心を感じるきっかけになります。このような触れ合いは、脳内のオキシトシンというホルモンの分泌を促進し、ストレスの軽減やリラックス効果をもたらすのです。
また、猫がかわいらしい仕草を見せることで、見る者の心を和ませ、ポジティブな感情を引き起こすこともあります。猫とのふれあいは、日々の生活におけるモノトーンな感情に彩りを与え、生活全体を豊かにしてくれるのです。
さらに、猫との触れ合いは自己肯定感を高める効果もあります。犬と比べると独立心が強い猫ですが、その愛情深い一面を見せてくれると、飼い主は自分を大切にされていると感じることができます。このような猫からの愛情表現は、飼い主の自己価値感を向上させ、心の安定感を育むのに役立ちます。猫とのふれあいは、人々の生活満足度を高めるだけでなく、精神的な健康状態にも良い影響を与えるのです。
猫の良い点は、猫は20年ほど生きますが、死ぬまでずっと自分の子供でいてくれる点です。先ほど述べたとおり、子供が自分の子供でいてくれる期間は9年であることを考えると、猫の幸福効果は高いといえるでしょう。
独身中年男性であれば猫の動画をSNSにアップして、猫コミュニティに参加することで友達も増えるのでオススメです。
猫は狂ってしまった既婚中年男性にもオススメです。子供が9歳以上になってしまった場合でも、猫を飼うことで「新しい子供」が家庭に増えるのです。家族が協力して猫を育てることで一体感が復活し、冷え切ってしまった家族関係が改善する可能性もあります。
②ボランティア・社会貢献に参加する
もう1つ、独身中年男性に不足しがちなのは、社会貢献感です。そこで、ボランティア・社会福祉に参加することをオススメします。
人は社会的動物ですので、他者貢献することで幸福を感じるように出来ているのです。しかし、先ほども述べた通り、現代の中年男性は仕事の場でも家庭の場でも尊厳を奪われてしまっている状態ですので、貢献感を得にくいのです。
これからの時代は、AIが積極的に人間の尊厳をさらに奪いに来ますので、社会貢献感は今後最も希少になる幸福要因になるかもしれません。
社会への貢献は、自分の存在意義を感じ、心理的に安定した状態を保つ上で重要な要素です。具体的には、他者のために何かをすることで得られる満足感や喜びが、私たちの幸福感を高める効果があります。社会貢献を通じて自己実現や自己肯定感を得ることができるため、日常的なストレスや孤独感などのマイナス要因に打ち勝つ手段となるのです。
例えば、ボランティア活動に参加することで、他者のために行動することで生まれる「喜び」や「感謝」の言葉をもらうことで得られる「達成感」は、自己肯定感を高め、心の豊かさをもたらします。学びの機会や新たな交流を得ることができるだけでなく、自分の努力が認められることで自己価値感を高め、心のバランスを保つことにつながるのです。
また、社会貢献の活動を通じて、他者とのつながりや共感を深めることができます。人間は社会的生き物であり、他者との関わりを通じて支え合うことで心の安定を保つことができるのです。他者に寄り添うことで生まれる共感や連帯感は、孤独感や孤立感を和らげ、心の健康をサポートしてくれます。
さらに、社会貢献を通じて、自分の人生に意味や価値を見出すことができます。他者を支援することで得られる喜びや成果は、単なる欲望や快楽とは異なる、より深い満足感をもたらします。自分の力で他者の役に立つことで、自己実現感や生きる意義を感じることができるのです。
僕は仕事であまり貢献感を得ていない非正規雇用の方や弱者の方ほど、土日などを活用して、ボランティアや社会福祉に参加して欲しいと思います。
もちろん、仕事のやりがいや達成感が薄れ、"財布"や”置き物”として家庭にお金を運ぶためだけに働いている狂ってしまった既婚中年男性にもオススメです。
以上となります。
45歳独身狂う説は完全にデマですが、未婚・既婚問わず幸福感が得にくくなってしまった世知辛い世の中であるという点は事実だと思います。
中年男性の皆さんには、本記事の内容を参考にして、足りていない幸福を摂取していただきたいと思います。