「反省記」 西和彦 からの学び vol.2
「反省記」の続き、vol.2です。
大学在学中にアスキーを創業し、創業間もない頃のビル・ゲイツと共に仕事をし、マイクロソフトを大きく発展させてきた、西和彦さん。
21歳の若さでありながら、とんでもない行動力で、人の縁をつなぎ、事業をどんどん加速させていきます。
マイクロソフトの発展の礎をビル・ゲイツと共に作り上げ、マイクロソフトの副社長として3人しかいないボードメンバーに入り、また、創業したアスキーでは最年少での上場を果たされ、とんでもない結果を作られています。
しかしながら、この反省記では、単なる成功の物語ではなく、西さんがマイクロソフトから追い出され、アスキーからも追い出されることになった部分に触れ、過去から学び、未来に繋げるということをされています。
西さんと、ビル・ゲイツの間に溝が深まった理由は本に記載されていますが、ピックアップすると、
マイクロソフトの代理店としてではなく、対等なパートナーシップで事業を進めていきたかった。
マイクロソフトはソフトウェアに資源を集中していたが、西さんは半導体を手がけることでさらなる技術革新を起こしたかった。
マイクロソフトへのソフト部門の売却、合弁会社の提案、西さん個人の引き抜きの提案を受け入れず、あくまでマイクロソフトと対等なパートナーシップを求めた。
ということです。
結局、西さんと、ビル・ゲイツは大喧嘩をし、マイクロソフトとアスキーの契約は打ち切りになります。
しかも、西さんの右腕であった方とチームがごっそりマイクロソフトに引き抜かれることで、日本マイクロソフトが設立されます。
悲しみのどん底で、自分が丸ごと「否定」された気がした、と記述されています。
その後、怒りや悲しみをモチベーションに、アスキーの事業を拡大していきますが、ここでも結局は、アスキーからも追い出されてしまいます。
壮絶なストーリーです。
どれほど傷つき、どれほど悲しんだか、想像するだけで胸が詰まります。
vol.3に続きます。
金賢守(キムヒョンス)