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立花隆『ぼくはこんな本を読んできた』について考える 7.古典とは
「こんな本を読んだ」の番外篇として、立花隆の『ぼくはこんな本を読んできた』からいくつかのテーマを選び、それらについて考えています。
この本を選んだ理由は、「知の巨人」と呼ばれた立花隆が。「知」をどうとらえていたかを明らかにしたかったからです。
今回は、「古典とは」
立花隆『ぼくはこんな本を読んできた』について考える 目次ページはこちら
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7.古典とは
【結論】古典はむずかしい
*今回は、文春文庫 1999年3月10日第1刷 49~56ページです
前回の『目的としての読書、手段としての読書』につづく項目です。
いろいろとわかりにくことが書いてありますので、かんたんにまとめてしまいます。
出版とは本来一過性のものである。過去の知の総体として、古典が継承されるべきものであるかは疑問である。
古典に値いする本とは、ヨーロッパではギリシャ・ローマ、日本では万葉から平安朝文学まで。拡大しても、せいぜい『平家物語』や『アーサー王伝説』まで。
古典といわれるものは、最終的につぎのものにわかれていく。
・歴史家とディレッタント(好事家)だけが読む対象として生き残っていくもの
・時代を越えて一般人が読んでいくもの
・タイトルだけは残っているが誰も読まない本
立花さんは、「古典が継承されるべきものであるかは疑問である」といいながら、一方では古典と呼ぶべきものがあることは認めており、矛盾があります。結局、専門家でもない普通の人がわざわざむずかしい古典をありがたがって読む必要もないといっているのだと思います。
私もおおむね賛同します。が、古典を切り捨ててしまうのもすっきりしない。古典は、いまはなんらかの指針(解説書や現代語訳)がないと、読むのがむずかしいといえると思います。
結論。古典はむずかしい..
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すみません。今、体力がなくてお返しのスキができておりません。ご了承くださいませ。
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『こんな本を読んだ』はブログで随時更新しております。よかったらご覧ください
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