
#95 最近よんだもの(25) 積読番長と恐怖小説
DeNAがセ・リーグ3位からの下剋上を見事成し遂げ、日本一に輝いた。阪神タイガースを推してはいるが、重厚でいかついベイスターズ打線の、連敗からの快進撃は見ていて楽しかった。おめでとうございます。
「積ん読の本」(石井千胡、主婦と生活社)
「積読こそが完全な読書術である」(永田希、イースト・プレス)以来の積読本。なんといっても、本棚や床に積んである本などの写真が豊富で楽しい。ダ・ヴィンチや本の雑誌で本棚の写真を見るのが好きだけれど、こんな難しそうな本をこんなにたくさん読む人がいるのだなあ、とあらためて圧倒されてしまう。
私自身は、読めもしない難しそうな本を書架に並べるのをやめてから、身軽になって少し楽になった気がする。自分にはやや難解な本やそこそこ面白かったという程度の本は手放して、積読はほとんどない。小さな書架に1軍のお気に入りの本だけが残っている(はずだ)。軽トラ2台分くらいは処分したかなあ。図書館利用が多いが、いまもそれなりに買って読み、あふれてきた本が段ボールひと箱分くらいになったら、選別して売却している。
自分のことはいいや。本好きの人たちの話を、本棚を眺めながら読むのは幸福な時間でした。積読派の方はぜひ。
「娘が巣立つ朝」(伊吹有喜、文藝春秋)
超一級のホラー小説。面白くて相当に怖い本。私にとっては、という但し書き付きではありますが。
某noteでの紹介文が気になって読んでみた。図書館で借りて読んだが、戒めとして、買って手元に置いておくべき小説かもしれない。読む人の年齢や性別や立場によって、感情移入先も感想も、まったく違ってくる作品だろう。読んで面白かった本はいつも読書家の奥さんに勧めているけれど、これに関しては悩んでいる(苦笑)。
「努力は仕組み化できる」(山根承子、日経BP)は読了に至らず、努力以前の問題か。またいつか。努力して乗り越えねばならない、個人的な挑戦をひとつ抱えている。あと一ヶ月ほどで訪れるその試練を乗り越えることができたら、温泉に行ってゆっくり本を読もう。毎度似たようなことを書いているが。