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【超要約】"インスタグラム-野望の果ての真実"

こんにちは。ふゆんです。
 今日は、サラ・フライヤーさんの著書、"インスタグラム-野望の果ての真実"を紹介していきます。この本はケビン・シストロムとマイク・クリーガーがインスタグラムを創設し、フェイスブックに買収された後、インスタグラムを退任するまでをストーリー仕立てでまとめたものである。
 今回はざっと流れを紹介してインスタグラムの背景について理解してもらえたら嬉しい。

今日のお品書き
1. すでにザッカーバーグに誘われていた
2. 次のゴールドラッシュであるスマホアプリに興味がわく
3. 写真に賭けた

4. インスタグラムの誕生
5. フェイスブックの買収
6. ストーリーズのリリース
7. 創業者の退任


1.すでにザッカーバーグに誘われていた
 シストロムはスタンフォード大学の友人に紹介されて参加したサンフランシスコのパーティで、ビールの赤いプラカップを片手にザッカーバーグに会いにいっていた。そしてザッカーバーグはシストロムにフェイスブックで写真を使えるようにしたいから作ってくれと頼まれていた。なぜならシストロムは写真好きであり、フォトボックスというウェブサイトを作っていたという経験があった。
 しかし、彼の回答はNoだった。理由は、スタンフォードMBA卒業生に相談したところ、だれかの夢に賭けるのは危険だと言われたからだった。


2.次のゴールドラッシュであるスマホアプリに興味がわく
 シストロム自身は、モバイルアプリの作り方は分からなかった。しかし、何事も体当たりで学ぶことを習慣にしていた彼は、様々なアプリを作っていた。その中でスタンフォードの2年後輩であった、後にインスタグラムを共に創業するマイク・クリーガーを誘う。彼は、人当たりが柔らかく、エンジニアとしてはシストロムよりずっと上手だった。


3.写真に賭ける
 
写真こそ、都市部の若者にかぎらず、だれにとっても便利な機能だとふたりは判断した。当時、世に出ていたiPhone3Gはたいした写真など撮れなかったが、この技術はこれから発展していくと確信したのだ。そして、カメラを持ち歩かず、スマホだけ持ち歩く。そういう日がそのうち来ると思ったそうだ。


4.インスタグラムの誕生
 名前を決めるにあたり、写真関連でよさげな名前は、ほとんどがすでに使われてしまっていた。悩んだ末に選んだのが、「インスタント」と「テレグラム」を組み合わせた「インスタグラム」である。


5.フェイスブックの買収
 
2010年にインスタグラムが誕生してから2年後、2012年にフェイスブックによるインスタグラム買収が決まる。買収価格は10億ドルだった。モバイルアプリの買収で10億ドルは前代未聞だった。グーグルがユーチューブを16億ドルで買収したが、それは金融危機が起きる前の話であった。
 シストロムが買収を認めた理由は4つあった。ひとつは、フェイスブックの株価が今後も上がることから、買収の価値が上がっていくことである。二つ目が、有力な競争相手を考えなくてもよくなること。三つ目は、フェイスブックのインフラ全部に利用価値があること。最後の四つ目が、独立性が保証されるという点だ。


6.ストーリーズのリリース
 
一定時間で投稿が消えるサービスが必要だとインスタグラムを考えていた。なぜなら、スナップチャットがそのやり方で成功を収めているからだ。しかし、当初はCEOであるシストロムは反対していた。どこまでもインスタグラムにシンプルさを求めるシストロムにとって、ストーリーズ機能は絶対に付けたくないものだった。しかし、インスタグラムの他のチームは、シストロムの気が変わったタイミングですぐにリリースできるように、極秘にストーリーズ開発を行っていた。
 そして、アカデミー賞の授賞式に参加したシストロムは、気づいたのである。大勢のスターたちが舞台裏をインスタグラムではなく、時間で投稿が消えるスナップチャットに投稿していることを。ストーリーズ機能を重要性を理解したシストロムは、この後ストーリーズをリリースすることを決める。


7.創業者の退任
 その後、様々なことがあり、2018年に創業者のふたり、ケビン・シストロムとマイク・クリーガーが退任することが決まった。端的にいうと、フェイスブック内部でのいざこざである。成長をし続けていたインスタグラムに対して、人員の確保を許されなかったり、フェイスブックの成長にインスタグラムが邪魔をしているとみなされるようになり、フェイスブック、インスタグラム共に成長していくことができたリンクの共有もなくなった。(インスタグラムに投稿したものをフェイスブックにリンク付きのものを投稿できた)その結果、インスタグラムの成長速度も低下してしまったのだ。
 最後に残したブログでは、こう綴っている
「我々ふたりは、インスタグラムを離れ、もう一度、自分の好奇心と創造性を追求したいと考えています。新しいものを作るには、一歩引いてなにが自分の心に響くのかを見つめ直し、それと世界が求めるものをどう組み合わせるのかを考えなけらばなりません。これからは、そういうことがしたいのです。」 





 

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