優しさの結末
優しさの癖で心は脆くなり
優しさの重みに心は砕け
ああ。 私は散った。
月のブローチに。
幾つかは星に。
幾つかは欠片に。
私は青ざめて それを拾い集めた。
それでも
あなたは近づいて来て
月のブローチを指差し
「ねえ、それが欲しいわ。」
私は震える手で それを渡したが
頬を滴る涙は 逃げ去るように
香りとなって 漂い消えた・・・
あなたは その日から慰めを覚えたが
私はなく 冷ややか瞳があなたを見ている。
ああ。 私は散った。
あなたの胸に。
幾つかは星に。
幾つかは欠片に。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?