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詩人の恋 3


あなたを待っていた 冬の日暮れ 


暗闇に 優しく 白く 淡く

ふわふわと 降り始める小雪


しんしん と 身体は 冷え

どんどん と 心は 脈を打つ



悴んだ手に 掴まれたラブレター

中に 無駄な言葉は 何一つない 



しんしん と 身体は さらに冷え 

どんどん と 心は さらに脈打つ



しんしん・・  どんどん・・

  しんしん・・  どんどん・・



あなたが来る道を 暗闇の先まで

真っ直ぐに ただ 見つめ続ける



しんしん・・  どんどん・・

  しんしん・・  どんどん・・


(嗚呼 弾けてしまいそう・・・)



暗闇は さらに 深く

小雪は さらに 白く 輝き


あなたを ちらつかせる・・・


しんしん・・ どんどん・・

  しんしん・・ どんどん・・


嗚呼、

どれほど待ったのか 覚えていない


・・・結局 


雪は 冷たい雨に変わり 

共鳴は 消えていった・・・



あなたは 来なかった・・・。



あの日から 全てが


ずっと・・・ そのままで・・・


今夜も また 外は 

小雪が降っているが 

 

しんしん・・     

   しんしん・・    


と 無情に冷たく

ただ それだけ。

 


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