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ふふふっ。 と 君の微笑み ふふっ。 と 僕の微笑み 寒いわねっ 鍋 それとも シチュー ? ・・・君は どっち? ふふふっ。 ふふっ。 ・・・食後 コーヒー それとも お茶? ・・・君はどっち? ふふふっ。 ふふっ。 ・・・デザート バニラ それとも ストロベリー? ・・・君はどっち? ふふふっ。 ふふっ。 あなたって 本当にこだわりがないのね? ・・・ふふふっ が 僕のこだわりだよ。 何それ・・・ふふふっ。 ふふっ。・・・と嬉し
あなたを待っていた 冬の日暮れ 暗闇に 優しく 白く 淡く ふわふわと 降り始める小雪 しんしん と 身体は 冷え どんどん と 心は 脈を打つ 悴んだ手に 掴まれたラブレター 中に 無駄な言葉は 何一つない しんしん と 身体は さらに冷え どんどん と 心は さらに脈打つ しんしん・・ どんどん・・ しんしん・・ どんどん・・ あなたが来る道を 暗闇の先まで 真っ直ぐに ただ 見つめ続ける しんしん・・ どんどん・・ しんし
夜空を見上げ 星を結び あなたを 描いた 最後の 電話をかけた りんりん ・・ りんりん ・・ あなたは 電話を取らなかった それが あなたの答えだった 私は その答えを受け入れて その地を 旅立った・・・ (数年後・・・) あなたからの電話が鳴った りんりん ・・ りんりん ・・ 私は 電話を取らなかった それが 今の私の答え 心に 嘘はつけない・・と ただ 互いに それだけだった と悟った・・・ (その夜・・・) 異国の夜空を見上げ
私たちが 疎遠になっていったのは きっと 僕に 原因があると思う・・・ 君は 僕の描く詩に 微睡み その心地よさに 浸り続けようと ただ それだけで 僕を 求めていた・・・と 始めから 知っていた。 でも 僕の描く詩は 夢でしかない と 微睡む 美しい君の横で 何度も 一人 頷いた。 今 君は 何処にいるのだろう・・・ どうか 唐突の別れを 許してほしい それでも 今 君が 誰か愛する人に 微笑むなら 君が 僕との別れ
「桜より 梅の香りが好き・・。」と さりげなく 君は そう 呟いていたね。 心浅はかな 僕は 桜のように 美しい 君の姿に ただ見惚れ 物静かで 清楚な君の その瞳の奥に 佇む 僕への優しい 香りを 察して あげられなかった・・・ 君が去った 今 愚かな僕は 知らない町を あてなく さまよい 心を鎮めている 日々 君には もう 会えない・・・ はずなのに 肌寒い 空気の中 時折 梅の香りと 届く 君の気配に はっ と振り向いては
最近 ・・・ 君は さりげない 微笑みの影で 悲しげな表情を 見せるよね 心優しい君が その悲しみを 僕に 隠しきれないのだから 君の心は どれほど痛むのだろうか? もし 君が 涙を流すなら・・・ 僕は 大切なペンを そっと置き ただ 君を抱きしめよう もし 君が 微笑むのなら・・・ 僕は 素早くペンを取り そよ風に 特別のお願いをして 春を告げる 蝶たちを 上手く 誘ってもらい 君の周りを ひらひらと 数周 踊ってもらおう
忙しい中 時折 会うくらいの方が 春の陽気の程で 心地よく 「ちょうど いいね・・・」 なんて あなたの口癖が 嫌いだったの・・・ ずっと あなたと一緒にいて 何かを語って 見つめあって 笑って いたかった・・・ それでも 冬の寒さは 和らぎつつ 愛も 次第に ほつれだし・・・ 一つになって 包まった布団 その中に 溜め込んだ 二人の 温もりも 春の のどかな日差しに 晒されては ぬるくなり クローゼットの闇 奥の方で
思いがけなく 一輪の 素敵な花を 手に入れました。 その花は これまで 見た事がない程に 可憐で 美しく 私にとっては 有り余るものでした。 それで 私は 高鳴る 非常な嬉しさと それを 失う事への恐れから 戸惑い 思わず 泣いてしまいました・・・ すると その滴る 大粒の涙は 花ビラを 激しく揺らし 花ビラの 幾つかは 涙と共に 散ってしまいました・・ その素敵な花は あなたです。 あなたの美しさは 私のわがままな
人混みに 消えてゆく君は 肩をすくめて 微笑んでいた・・・ ※ 君が初めて 僕の前で 肩をすくめて 笑った時 少し滑稽で 可愛いらしく思っていた だけだった・・・のに お互いの時が 重なり合うにつれて 君が 微笑む時 いつの間にか… 僕も また 肩をすくめて 滑稽に 笑うようになっていたね。 あの時の シンクロ お互いの瞳にあった確信は 本物だった・・・と思う。 ただ 二人は その確信に 安堵し 最後の言葉が 素直に言えな