【日常】うそをつく子(トリイ・ヘイデン著)を読んで
海外書籍は基本苦手です。翻訳され独特の言い回し
が苦手だったり登場人物が外国人なので名前が覚えるのが苦手で何冊か読んでドロップアウトしました。
しかし昔、彼女の『シーラという子』『タイガーと呼ばれた子』を読んでいて16年ぶりの新作という事で読んでみたいと手を取ることにしました。
グループホームにいてるジェシーと言う9歳の少女のセラピーを担当する事にしかし彼女は日常的にうそをつき、癇癪をおこし、外へ出る予定を組んでもその前にトラブルを起こしては予定をダメにするそんな少女。
そして彼女の発言が大きな問題を引き起こす。
彼女に一体何が起こったのか真実に近づいては逃げていく真実と救済を追い求める戦い。
中々のボリュームのある本で毎日少しずつ読み進めました。
トリイとのセッションを重ねても重ねても全くジェシーの本質が見えてこない問題の難しさ、彼女のどこまでが真実でどこからか嘘なのか。
読んでる私は彼女が話すことすべてが嘘のように思える中トリイは思うようにいかなくても新しい手を考えトライし、時に迷いながらもその中から真実のかけらを追い求める姿に感服するばかりです。
ドラマなどで見るとあっという間に真実に辿り着きますがやっぱり現実はそんなに甘くなく彼女の虚言ではと思いつつも真実ではと疑う苦悩、出口の見えない辛さは計り知れないものでした。
久しぶりに彼女の本が読めて良かったです。