舞埋マイワールド 第6話
今日も沢山の他人という私の世界が舞い埋もれている。
―昼―
<飲食店>
変人ちゃん「おいしいな、このオムライス。研究者ちゃんのナポリタンはどう?」パクパク
研究者ちゃん「おいしいよ」パクパク
変人ちゃん「おいしいものを食べてると、命をもらって生きてる感じがするね」パクパク
研究者ちゃん「ふふ、素敵な考えだね」
変人ちゃん「命を授かった物を食べるから、私達は生きることが出来るんだよ」
研究者ちゃん「そうかもね。だから常に頂きます、ごちそうさまは欠かせないよね」
変人ちゃん「研究者ちゃんの言ってること凄くわかるよ。いただきますと、ごちそうさまは大切な言葉だよね」
研究者ちゃん「でも私は水を飲んでいると、その命も活動するための、単なるエネルギーだって感じちゃうな。そう考えると、食事ってエネルギーの摂取だから少し寂しくなるよね」パクパク
変人ちゃん「?」
研究者ちゃん「わからない?」
変人ちゃん「うん」
研究者ちゃん「いつか理解できる時が来るかもしれないから、それまでは自分の考えを大切にしな」パクパク
変人ちゃん「うん、いつか理解したいな」パクパク
研究者ちゃん「ふー食べた食べた」
変人ちゃん「はあ、おいしかった」
研究者ちゃん・変人ちゃん『ごちそうさまでした』
今日も沢山の私という他人の世界が舞い埋もれている。