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はじめての相談先〜自治体の発達支援センターとは?

「もしかしたらうちの子は発達に少し遅れがあるかも?」と不安を抱いたとき、どこに相談すればいいか悩むことも多いのではないでしょうか。私たちも最初は戸惑い、悩みました。しかし、自治体の「発達支援センター」に相談し、そこでのサポートに救われた経験があります。さらに、私たちはこれまで3回の引っ越しを経て、異なる3つの自治体で発達支援センターを利用しました。今回は、発達支援センターでのサポート内容に加え、引っ越しをした場合も途切れることなく支援を受け続けるための情報をお伝えします。


発達支援センターとは?

発達支援センターは、自治体が運営する施設で、発達に不安や悩みを抱える子どもと保護者をサポートしてくれる場所です。専門のスタッフが常駐し、子どもの成長や発達に合わせたアドバイスを提供してくれるほか、療育プログラムや相談会、各種専門機関への紹介も行ってくれます。臨床心理士や児童発達支援員、社会福祉士など、豊富な知識を持つ専門家がいるため、相談するだけでも気持ちが軽くなることが多いです。

ちなみに。
法律に定める定義は以下の通りです ↓
>>
児童発達支援センターは、地域の障害児の健全な発達において中核的な役割を担う機関とし て、障害児を日々保護者の下から通わせて、高度の専門的な知識及び技術を必要とする児童発 達支援を提供し、あわせて障害児の家族、指定障害児通所支援事業者その他の関係者に対し、 相談、専門的な助言その他の必要な援助を行うことを目的とする施設とする(児童福祉法第43条)。


画像引用:江戸川区 発達相談・支援センターHP(https://edo-hssc.jp/wordpress/)

発達支援センターでの主なサポート内容

発達支援センターでは、以下のような支援を提供しています。

  • 初期相談とアセスメント
    まずは親子で面談を行い、日常生活での困りごとや発達の悩みについて話をすることから始まります。簡単な発達検査やアセスメントが行われることもあり、子どもに必要なサポートを一緒に考えてもらえます。

  • 専門機関の紹介や連携
    発達検査や診断が必要と判断される場合には、信頼できる専門病院や療育機関への紹介が行われます。また、専門家との連携を通じ、継続的な支援が可能です。

  • 療育プログラムの案内と提案
    発達に合わせた具体的なプログラムや施設を提案してもらえるので、家庭での育児の方針にも大いに役立ちます。

  • 親のサポートと相談会
    保護者が気軽に話せるグループセッションや相談会もあり、他の親御さんと意見交換ができる機会も設けられています。家庭での対応に困っていることも気軽に相談できます。


引っ越し後もサポートが途切れない安心感

私たちが住まいを移す度に不安だったのが、支援が途切れてしまわないかということでした。しかし、発達支援センターでは、引っ越しの際に次の自治体への申し継ぎが行われるため、スムーズに新しい支援先で相談や支援が再開できました。自治体が異なっても、これまでの記録やサポート内容がしっかりと引き継がれることで、新しい環境でも安心してサポートを受けることができました。


最後に

発達支援センターは、親にとって頼れる「スタート地点」とも言える場所です。何度かの引っ越しを経験しましたが、異なる地域であっても、支援が途切れないよう自治体同士の連携がしっかりしていたことに感謝しています。これから利用を考えている方も、不安を抱えて一人で悩まず、ぜひ気軽に相談してみてください。発達支援センターでのサポートが、家庭の安心につながる一歩となるはずです。

参考:児童発達支援ガイドライン (令和6年7月)


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