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【ケアマネ働き方改革】
大抵の人たちは、1日の3分の1以上を仕事に費やしている。
仕事をすることで収入を得ることができ、それがやりがい、生きがいに繋がっていく。
ケアマネは、時間管理や優先順位を意識しながら仕事に取り組むことで、『ワークライフバランス』がとれた働き方をすることができる職種だ。
フレックスタイム導入もリモートワークも可能だし、介護や育児など自分のライフスタイルに合わせて働くこともできる。そういう環境を作り出すことができれば、かなり働きやすい職場になるはず。
その反面、対人援助職だからこそ、かなりの複雑な人間関係に悩み、大きなストレスを抱えることも多い。
このメンタルの維持は、どんな職場でも大切なことだが、ケアマネにおいても同じである。
私のように小規模の特定事業所加算のない事務所でも、仕事用の携帯を24時間所持している所が多いのではないだろうか。
仕事とプライベートをはっきりと分けられないデメリットはある。ただ、働き方によっては自由に動ける良さもある。
これは小規模の事業所だからこそのメリット。それを活かさない手はない。
ワークライフバランスのとれた環境を作るにはどうするか
5つに絞りまとめてみたい。
1.自由に仕事を組み立てる
ケアマネの日常的にやらなければいけないことは決まっている。この一連の流れを効率よくこなすにはどうするか。
隙間時間を有効に使うことは、私が常に意識している点だ。
日々のメール確認はもちろん、回答が必要な場合、なるべく早く返信する。
市や県からのアンケートなどは、隙間時間に行えることだ。
やや機械的になるかもしれないが、状態が安定している利用者さんの来月の利用票を作成するのは、頭を捻らなくても簡単だ。そうすれば、ケアプラン変更が必要な方の検討に時間をかけることができる。
認定調査は月初めの所で、予定を入れる。私の地域では更新申請の場合、受け持っている利用者さんの調査を行うことができる。特記事項の記載には時間がかかるが、改めてアセスメントしていると思えば頑張れるものだ。
今、アポはショートメールで行うことが多いのでかなり時短になっている。毎月10日過ぎには徐々に定時訪問が開始できるよう、ショートメールでアポを取っていく。
2.メモを取る
仕事の流れを把握するのはもちろん、わからないこと、思いついたことはすぐメモを取る。
その中で、今やることやらなくていいことを分ける。用が済むとメモに線を引く。一応優先順位に沿って行うが、時には簡単に終わりそうなことから済ませると、何だか早く終わったように勘違いして嬉しくなる。
各事業所間で共有すべき情報は、メモを取りなるべく早く連絡を入れる。見える化することで落ちのないように意識づけすることになる。
メモを取ることは、頭を整理するために大事なことなのだ。
3.コーヒーブレイク
朝自宅でまず一杯飲む。午前に1回、午後に1回合わせて3回は飲む。ブラックコーヒーにチョコレートの組み合わせが抜群だ。
習慣化されていて、飲まないと物足りない。某メーカーのコーヒーメーカーで、スイッチを押せば出てくる。便利。
そんなに通な訳でもない。でもあったかいコーヒーを飲んだとき、思わず「あー」と声が漏れてしまう。
香りと苦みがリラックスを与えてくれる。やる気が増す力強い味方だ。
後は静かな音楽でも流しながらやれると良いかな。それは次の職場になってからと考えている。
自分にご褒美をあげたり、自分の好きなものに触れたり、自分に優しくする時間を持つことは、メンタルケアに大事なことだ。
4.楽しんで学び続ける
3年に1度の介護保険制度の改正の際は、変更点を含め、制度について学ばないとならない。法令に基づいて日頃の業務を行っている以上、それは当たり前なこと。
介護保険以外の制度を知ることも然り。パソコン、ケアプラン、コミュニケーション…
学ぶことはたくさんある。
直接仕事に関連する知識はもちろん、雑学はかなり役立つ。
例えば、私は草花や木が好きなので、名前や、花言葉、ハーブの効能、アレンジメント、ガーデンなど、関連したものに興味がある。
例えば、歴史好きが功をなして、たくさんの本の中から、歴史上の人物に出会えたかのような感動をもらえることもある。
話のネタになるだけではなく、趣味から得たことから、仕事におけるヒントが閃くこともある。
仕事のためだけではない。興味のあることを学び知識をつけることは、自信となり、多角的に物事が考えられるようになる。それはまた感性を育み、人生を楽しめる余裕に繋がるように思う。
5.仲間と共に
ひとりケアマネであっても、ひとりで仕事ができる訳ではない。ただ、ひとりケアマネは兎角孤独を感じやすい。
ある意味自由だが、悩んだときに、相談したり、愚痴を聞いてもらえる相手がいるのが良い。
繋がりは目には見えないものだが、感じることはできる。仲間の存在こそ、モチベーションを維持するためにも大切なものだと思う。
連携が上手くいかなかったケース、利用者さんや家族から苦情を言われたケースなど、ひとりで悩むには重すぎる内容は、早く気持ちを切り替えないと、バーンアウト、挫折して退職へと繋がる場合もある。
私もこれからひとりケアマネとして、新しい職場で働き出す。私の役割のひとつとしては、若い世代のケアマネと共に仲間の輪を広げ、次の世代へと引き継いでいくことだと思っている。
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