AIに心を持たすことは可能なのか!?
いくらAIの技術が進歩しても、AIに心があるようになることはないと思っていた私は、それは間違いかもしれないと気付いた瞬間をここで書いてみたい。
そう思えた出来事は
少し前にグーグルのGeminiに夢中になって使ったことがあります。今は、そう夢中にはやっていませんが、聞きたいことがたまにあるので今でも使っています。
ある時、こういう質問をGeminiさんにしました。
「スマホに夢中になる人とならない人の違いはどこにありますか?」
返ってきたまとめの欄に、こういう文面がありました。
① "スマホに夢中になるかどうかは、個人の性格、環境、そしてスマホの利用目的によって大きく左右されます。大切なのは、スマホをツールとして使いこなし、現実世界とのバランスを保つことです。"
② "もし、スマホの利用に悩んでいる場合は、一人で抱え込まず、信頼できる人に相談してみるのも良いでしょう。"
さて、この回答について少し考えてみた。
質問された方が、質問者がスマホ依存症のような使い方をしていると知っていた場合は、即、②のような回答をするだろう。
スマホ依存症じゃないと知っていたら②の回答は不要なのです。
"もし、スマホの利用に悩んでいる場合は"とわざわざ返答に追加されているのは
AIに質問した方は、ひょっとして
スマホ依存症なのかもしれないと
偏った見方(偏見)がやや入っているから
わざわざ"もし・・・"と追加されるのでは!?
純粋に違いを知りたかった私には
追加された"もし・・・"は不要なことなのです。
でも、それは、私の意図を文面でAIに知らせないから起こることでAIに向かって"答えが偏っているよ!"と言っても無意味ですね。
そこで気付いた事は
現状のAIには
質問者の個々の背景は蓄積されない(?)ので
AIと付き合うには
人間の付き合い以上に
膨大な情報の入力(説明)が必要で
AIに心があるかも!?
なんて思うのは人間の妄想でしかない
そう思ったりもした。
質問者の背景がAIに蓄積されたら
今のAIは個人の背景(考え方、知識、価値観、哲学など)が個々に全部が蓄積されるほどにはなっていないだろう。
しかし、もしAIが質問者の全てのデータを持ったとしたら、例えばあなたの配偶者のようにAI側にデータベース化されていたらどうだろうか。
必ずしも、それは心ではないと言えるだろうか!?多分、それは心なのかもしれない。
ただ人間は自分の経験したことを全て覚えている訳ではない。忘れる事の方が多い。
忘れる事は心の安定に必要な事です。嫌な事をいつまでも覚えていると心は不安定になる。だから人間は忘れる事も良しなのです。
しかし蓄積された個人のデータはいつまでも残っている。消すか、修正しない限り、いつまでも残り続ける。
人間は時の流れに従い、アイデンティティは変わらなくても実際の行動や言動は変わっていく。
果たしてAIに時間と共に質問者の蓄積された背景というデータベースを刻々と変えていく事は可能なのか?
どうなれば、AIが心を持つことに
もし、可能だとするなら有機的な物質から出来ている人間の仕組みを完全に解き果たした時だろう。
その時に、初めてAIが人間のような心を持つことになるのかもしれない。
だがしかし、それが現実になったとしたら、そんな時代には、私は生きたくない。
まぁ〜、生きる筈もないけれど