見出し画像

読書記録4 「少年が来る」

今年4冊目。
私のとって、ノーベル文学賞作家ハン・ガンの作品の3冊目です。

1980年5月に韓国・光州市で起きた光州事件を扱った作品です。

この本では、光州事件の歴史的・政治的な背景や事件の詳しい経過については、ほとんど言及されていません。その代わり、事件で亡くなったり逮捕されたりした数人の市民に焦点を当てて、事件前、事件中、事件後の彼ら彼女らの姿を描いています。さらに、軍隊や警察が市民に対して、どれほど残忍で犯罪的な所業を行ったのが描かれています。

1980年当時、私は高校生で、朴正熙大統領暗殺のニュースがあったのは覚えていますが、光州事件については何のニュースも無かったような気がします。最近になってハン・ガンさんの著書を読むようになって、光州事件や済州島四・三事件の詳細を知りました。

光州事件に関しては、以下の映画やテレビ番組に詳しいです。


いいなと思ったら応援しよう!