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病院で番号呼びを選ぶ人々の中に、阿部寛がいる可能性

呼び出しを名前にするか、番号にするか。

いつからか、健康診断の受付時に聞かれるようになっている。

で、番号呼びを選択する人が結構いる。
なんだか若い人が多いように見える。

「病院で名前を呼ばれたくない人」が一定数いるということだ。

その理由を検索してみると、

①フルネームを不特定多数の人に知られたくない

②病院に通院していることを知人に知られたくない

と出てくる。


まず、②通院の事実を知られたくないのは、感覚として理解できる。

でも健康診断なら病名を知られる事はないし、
都市部なら待合に知り合いがいる確率も低い。


その場合、理由は①ということか?

ならば、「名前」を何故知られたくないのか。

不特定多数の人がその人の名前を知ったところで、次の瞬間には忘れるだろう。「知られる」というほどではない。

おそらく、「知られたくない」というより「聞かれたくない」のだろう。

では何故「聞かれたくないのか」

今時の感覚だと言われたらそれまでだし、
実際そうなのだろう。


と、頭では理解しつつも、
もうちょっと面白い理由を想像してしまう。


◾️普通に名前が珍しい

真っ先に思い浮かんだのはキラキラネームだ。
待合室で「ルビー」「アクア」などと聞こえてきたら、思わず本人の顔を確認したくなるし、

「病院に推しの子がおったわ〜」

みたいに、ちょっと話題にしたくなる。

キラキラではなくても、

「西園寺」なら、「見た目庶民やんか〜」
「フェルナンド花子」だと「ハーフじゃないんか〜」

など、勝手に小ネタにされてしまう。

本人は、名前イジリに慣れてるが、見知らぬ人々にわざわざ話題のネタを提供することもない。

ごく自然に番号呼びを選択するだろう。

◾️著名人と同姓同名


ジャルジャルのコントではないが、待合室で

「阿部寛さ〜ん」

と聞こえたら、誰もが一瞬期待するだろう。

で、違うとわかったら

「全っ然違うやん!」

と勝手にガッカリされる。

珍名と同様、見知らぬ人々に、わざわざ小ネタを提供することはない。

◾️その人本人が著名人!

もっともロマンのある想像はこれだ。

私が阿部寛本人なら間違いなく番号呼びを選ぶ。

という事は、番号呼びが聞こえてきたら、
その人が阿部寛である可能性がある。

で、姿を見るとやはり阿部寛ではない。


そう簡単に著名人に遭遇するはずもないが、
世の中には、様々な「著名人」がいる。

私が知らない超人気YouTuber や、ニッチな界隈の若きレジェンドが待合室にいるかも知れない。


著名人になりたいから、番号呼びを選ぶ人もいるだろう。

有名になる前にサインを練習する感覚だ。



今後番号呼びを選択する人は増え続け、
そのうち、その比率は逆転するだろう。

その際は、「名前で呼ばれたい」の理由を考えたい。

「見知らぬ人々に、私の名前を知って欲しい」

こんなポジティブ思考も悪くない。

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