まし | 言葉の何気なインサイト

とにかくやたらと「言葉」が気になる広告屋。趣味は語学・歴史・音楽・野鳥観察。ビジネスやマネジメントに必須の意思疎通スキルや、日々感じる言葉の気づきを綴ります。

まし | 言葉の何気なインサイト

とにかくやたらと「言葉」が気になる広告屋。趣味は語学・歴史・音楽・野鳥観察。ビジネスやマネジメントに必須の意思疎通スキルや、日々感じる言葉の気づきを綴ります。

最近の記事

  • 固定された記事

「わかりやすい」って何だろう?/はじめてのnote

はじめまして! ましといいます。 広告を中心に、言葉や文字を扱う仕事をしながら、 「意思疎通」について、日々考えています。 投稿ははじめてではないのですが、 自己紹介を兼ねて、noteをはじめるに至った経緯を振り返ります。 だれも教えてくれない。ただ働きまくる スマホもネットもコンプライアンスも無い90年代に社会人スタート。まーとにかく働きました。まず基本時間は無制限。ちょっとしたミスでも責められまくり。放置プレイなので困り事は自身で解決。基本誰も教えてくれません。ホ

    • 姓名を「カタカナで名乗る」メリット

      仕事上の名刺やメールで、自身の姓名をカタカナ表記にする人がいる。 例えば、田中智宏さんと名刺交換して 「タナカトモヒロ」とか書いてあると、 内心「おお〜」ってなる。 『夜空ノムコウ』が思い浮かんだりもする。 姓名のカタカナ表記には、色んなメリットがありそうだ。 ◼️名前の「読み」を表現できる キラキラ時代を経て尚、世の中には自由すぎる「人名読み」が多いし、初見ではわからない難読な苗字もある。 カタカナ表記にすれば、都度「え〜これは何とお読みするんですか?」とか聞

      • 知らない女性の二人称【にほんご迷子⑨】

        バーなどの飲み屋で、見知らぬ女性と会話が弾む場面。 相手は、私より一回り年上に見える。50代後半くらいか。 で、だいたい区切りでこう聞かれる。 「ところで、お兄さんはこの店に良く来るの?」 私の返事はこんな感じ 「月2回くらいですね〜。・・・『お姉さん』はどうですか?」 頭の中の『おばさん』を『お姉さん』に変換する。 少し前に、麻生太郎さんの発言でも話題になったが、「おばさん」は今やトップクラスで取り扱い注意の日本語だ。 女性が自分たちに使うのは問題ないのに、

        • YouTube プレミアムに加入します?

          「YouTube プレミアムに入ってます」 部署のメンバーがサラリと言うのを聞き、複雑に思う。 まずは「自分も入ろうかなー」という気持ち。 月1,200円そこらで、あの煩わしい広告から解放されるなら安いものだ。 もう一つの感情は「自分の仕事否定するんか〜い!」だ。 そう、我々はwebマーケティングを生業としている。 中でも主力であるweb広告で、圧倒的に多い配信面はYouTubeだ。 彼は広告の仕事をしながら、広告を拒絶している。 そんな奴いるか? 例えば、

        • 固定された記事

        「わかりやすい」って何だろう?/はじめてのnote

          マツダの車が同じに見える世界

          「マツダの車って全部同じですよね〜」と言われて「またか」と思う。 マツダ乗りの私にとっては、全然違う。 なとしろ、家族ですらマツダの別車種を「ウチと同じ車だー」とか言ったりする。 マツダは魂動デザインのコンセプトで、特にフロントマスクに一貫性を待たせている。 特に「cx」シリーズはそれが顕著で、ネット上でも「飽きた」とか「工夫がない」とか批判的な意見が散見されている。 繰り返すが私にとっては全然違うし、なんなら遠目でも区別できる。 で、他にもこんな事はいくらでもあ

          マツダの車が同じに見える世界

          「好き嫌い」より「良し悪し」が大切

          部下の作成したデザインや提案書、社内資料など確認する際、毎回修正が必要な人がいる。 「一定の水準」に達してない箇所を、私が指摘するわけだ。 何故毎回のように修正が必要となるのか? 単純にスキルが低いのが原因だろう。 と思ったが、そうでもない。 何故なら、私が指摘した「修正」作業は、 本人が行っているからだ。 つまり、本人は修正後の状態を再現できるスキルはあるという事になる。 じゃあ、何故「一定の水準に満たないもの」を持ってくるのか? 好き嫌いで評価する社会 世

          「好き嫌い」より「良し悪し」が大切

          「それ、前に言いましたよ」

          と、よく部下からよく言われる。 「そんなん聞いてないわ!」とキレるほど記憶に自信もないので、大抵は 「ああ、そうだっけ」と軽く非を認めることになる。 とはいえ、若干腹立たしい気持ちにもなる。 私には部下が20人いる。 1人の部下にとっては1つの情報であっても、私にとってはそれが20倍になるので、多少忘れるのも仕方ない。 にも関わらず、 「前に言いましたよね?」と敢えて言うのは、 「あなた、忘れたんですか?」と同義であり、 「あなたの記憶力ってポンコツですね?」と言

          「それ、前に言いましたよ」

          「2人で飲みに行く」 が上手く言えない 【にほんご迷子⑧】

          ここ最近、友人や同僚と2人で飲みに行くことが多く、色々と気づきがあった。 「2人で飲みに行く」のは、大勢の飲み会とは違って深めの会話ができる。 記憶に残りやすいのも「2人で飲みに行った」時だ。 と、書き始めて不便に気づく。 「2人で飲みに行く」を表す言葉がない。 「2人で飲みに行く」事を記事にする前に、この問題を解決したい。 と思って調べたが、やっぱりない。 「飲みに行く」「飲み会に行く」「会食に行く」「宴会に行く」「食事に行く」 全て「2人」に限定した言葉と

          「2人で飲みに行く」 が上手く言えない 【にほんご迷子⑧】

          病院で「番号呼び」を選ぶ人々

          呼び出しを名前にするか、番号にするか。 いつからか、健康診断の受付時に聞かれるようになっている。 で、番号呼びを選択する人が結構いる。 なんだか若い人が多いように見える。 「病院で名前を呼ばれたくない人」が一定数いるということだ。 その理由を検索してみると、 ①フルネームを不特定多数の人に知られたくない ②病院に通院していることを知人に知られたくない と出てくる。 まず、②通院の事実を知られたくないのは、感覚として理解できる。 でも健康診断なら病名を知られる

          病院で「番号呼び」を選ぶ人々

          「一を聞いて十を知る」 残りの「九」はどうしてる?

          「一を聞いて十を知る」 よく使われるこの表現は、とてもわかりやすい。 周りにそんな人もいるだろう。 普通の人は一を聞いて「一」しか理解しないのに、 賢い人は同じ一を聞いて「十」も理解するという訳だ。 わかりやすいけど、少し不思議だ。 なにしろ情報源は「一」しかない。 残りの「九」を賢い人はどうやって補っているのだろう? 願わくば、「一を聞いて十を知る」できる人間と思われたい。 その方法を考えてみる。 ①知識で補う まあ、これが真っ先に思い当たる。 例えばこんな

          「一を聞いて十を知る」 残りの「九」はどうしてる?

          聞いてないようで、聞いてる人

          企画書に沿って、対面でご提案の場面 相手が明らかに私の話を聞いていない。 反応が少ないとか、退屈そうにしてるとかのレベルではない。 企画書には目もくれず、電卓を叩き、何やらメモしている。内容からして明らかに普通に自分の仕事をしている…。 何が起きているのか理解できないが、相手はそこそこの立場の人だ。 「ちょっと〜! 聞いてますか〜」という訳にもいかない。 かと言って話をこちらから止める訳にもいかない。 何か気に触る事でも言っただろうか? たかだか15分程度が無

          聞いてないようで、聞いてる人

          「有名人の知り合い」と知り合いです

          有名人に遭遇したらテンションが上がる。人に言わずにはいられない。 ましてや自分が、「有名人と知り合い」だとしたら、やはり人に言いたくなるだろう。 「私は、誰もが知っているあの有名人と知り合いです」 こう言われた人は、 「『有名人の知り合い』と知り合い」だ。 これもまあ、人に言いたくなる。 「私は、誰もが知っているあの有名人の知り合いと知り合いです」 字面にすると、何がおかしいが、実際自分は人に話している。 で、これを言われた人は 「『有名人の知り合いの知り合い』」

          「有名人の知り合い」と知り合いです

          「そんな事も知らないの?」を気にしなくていい理由

          商談の席で、自社のサービスについて「知らない事」を質問される事がある。 相手(取引先)は、あたたがその事を「知っているだろう」と期待しているにも関わらず、あなたはその事を知らない、もしくは詳しくないという場面だ。 なので当然、的確に答える事はできない。 このシチュエーションを恐れる人が結構いる。 なので、知識を補完する人に同席してもらったり、 想定される質問に備えて、ものすごく予習したりする。 対策をとるのは大切だが、 「知らない事を聞かれる事」から逃れる事はでき

          「そんな事も知らないの?」を気にしなくていい理由

          「普通のカップヌードル」そう言わざるを得ないジレンマ【にほんご迷子⑦】

          カップヌードルを久々に食べたがやはりウマい。日清以外の「カップヌードル型」のカップ麺とはレベルが違うとつくづく思う。 ここで言ってるカップヌードルとはカレーでもシーフードでもない、いわゆるノーマル(?)醤油味(?)のカップヌードルだ。 つまり私は「カップヌードルシリーズ」を久々に食べたのではない。 普通(?)の醤油味(?)のカップヌードルを食べてつくづくウマいと思ったのだ。 なぜ(?)を使っているかというと、 「日清カップラーメン」の商品名には、醤油味とも、ノーマル

          「普通のカップヌードル」そう言わざるを得ないジレンマ【にほんご迷子⑦】

          「万引きは犯罪です」という優しい警告【にほんご迷子⑥】

          万引きが増加しているらしい。 セルフレジやレジ袋有料化が拍車をかけたらしく、実際小売企業の人達からも、嘆きの声が聞こえる。 万引きが利益に与える影響は、感覚よりもはるかに大きい。 商品が1個の万引きされたら、それを利益換算で取り戻すには、35個売る必要がある。(営業利益が2%、粗利30%の場合) 万引きがこの調子で増える続けると、売る事よりも「盗られない事」に費用を使った方が合理的になってしまう。自分が身を置く広告業界にとっても由々しき問題だ。 とはいえ、いくらお金を

          「万引きは犯罪です」という優しい警告【にほんご迷子⑥】

          「名前」+「ヨコ文字役職」で呼びかける人々

          〇〇部長みたいな「役職呼び」か、〇〇さん、みたいな「さん付け」のどっちがいいか? 世間の潮流は当然「さん付け」だろう。役職呼びは時代遅れだとか、風通しが悪いみたいな意見が散見されるし、そのようなネット記事も多い。自分もなるべく「さん」に移行するように心がけている。 反面、責任感が希薄になるので「さん付け」はむしろマイナスだと主張する識者もいる。「さん付け」を導入する企業は必ず凋落するというネット記事もあった。 最終的な答えは人、企業それぞれだろう。 それより気になるの

          「名前」+「ヨコ文字役職」で呼びかける人々