「表現」 詩:本多裕樹
「表現」 詩:本多裕樹
新しき世界に我らはゆく
そこにある花々はどこまでも白く死の香りで満ちている
ここは天国か?
どこまでも続く夢、毒もまた安逸にある
輝きに広がる空間にケシもあり
甘い世界は誘惑だろうか穴に落ちても愉快である
草花の世界が広がる地底に
ありし神を思い出す
ああ、あなたはどこまでもとどかない
信じるより他ないイデア
何もあっても無くても
そこに合わせれば存在していた
私は実存か自分勝手か
実存か、周りはどうなってもいいのか
人は一人一人、自己責任なのか
どうあっても立たなくては光も発せない
社会に依存しては自分はいない
自己は消え社会の歯車になって活動する
もはや、それは奴隷か主人はいないのか
お前は実存であれ、
あらゆる存在が価値つけられて
自分の居場所も牢獄か
世界は牢獄になっているのか
しかし、自分は自由だと主張する
あらゆることが自由であれば
みんな自分勝手に自由を行使する
そこに調和なんてない
暴者は暴者であることを知らない
何も信じるものがないのだろうか
何も信じれない
天すら信じられない
信じるは結局は自分の魂か
光が見えないのか
イデアの光を照射される地に
我々はいた
そこが真実の世界だろうか
何であれ自分を表現し
心の中にある光を輝かせ
時に見える夢に光の可能性を見出せ
光を表現し、真実を出現し知らせよ
あらゆる花に我が体を構成する植物
あらゆる生命の肉体の栄養がある
宇宙の流れる波に
我らはそれを感ず
死が無かった
魂は永遠で、
我らは永遠に生きる存在だった
不象不滅の光が我々か
たどるは縁か
人と人をつなげるは友愛か
ただ、これは信じるに一縷の望み
ただ、友愛だけが我らをつなげる可能性
どこまでも続く夢
遥か天まで霊魂の私を感ず
時には夢でどこかの星に行き
その主のご意向を聞く
これから光を灯せ
火を広げ、風を吹かせて
燎原の火の海に光を広げろ
大地は徐々に光でいっぱいになる
闇は消えないのか
闇は私たちの拠り所
闇の中にその底に
光が眠っている闇無しに光は無い
光の時代に
闇もまた大きくある
すべては陰陽で宇宙はできている
宇宙は生きている我らの源なる
果てはまだ続く
成長は果てまで
表現しなければいない
表現が我らが存在なのだから
知恵は創造され
あらゆる卦の組み合わせ
世界は、王たちの知恵に学び
卦を学ぶのだ
あらゆる闇を超え
あらゆる光の時代に
私たちは生きて
生きることを表現し光に散っていく
その火花に
生命のほとばしり
世界の果てに宇宙の果てに
哲学は広がっていった
2024年10月3日