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軟部組織の障害と理学療法〜肩関節編12〜上肢挙上制限に効果的な運動療法とは?

こんにちは〜☺️
本日は肩を挙げることができなくなったという悩んでいる方、理学療法士ならそれ治せます。っていう記事です。
あと自宅でもできるような体操も含めているので最後まで読んでください。
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上肢挙上制限に効果的な運動療法とは?

● 挙上制限の問題となりやすい以下の課題に対応して運動療法を選択することが 効果的である。
1不良な上腕骨頭運動と肩甲上腕リズムの修正(★★★)
2痛みや運動恐怖感が強い場合、求心性不良による異常筋緊張のコントロール(★★)
3頸部筋や体幹の過度な運動による代償が大きい場合 (★★)

上肢挙上制限に効果的な運動療法は、原因となっている組織や状態によって異なりますが、一般的には以下のものが挙げられます。

  1. 可動域改善運動:

    • コッドマンエクササイズ (Pendulum exercise): 前かがみになり、腕をリラックスさせて振り子のように回すことで、肩関節周囲の筋肉や関節包を緩めます。

    • 壁登り運動: 壁に手をつき、指を少しずつ上へ歩かせるように腕を上げていきます。

    • タオルストレッチ: タオルを背中に回し、両手で持って上下に引っ張ることで、肩関節の内旋・外旋可動域を改善します。

  2. 筋力強化運動:

    • ローテーターカフ強化: チューブや軽いダンベルを使って、棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋を鍛えることで、肩関節の安定性を高めます。

    • 肩甲骨周囲筋強化: 菱形筋、僧帽筋、前鋸筋などを鍛えることで、肩甲骨の動きを改善し、肩関節への負担を軽減します。

  3. 姿勢改善運動:

    • 胸椎伸展運動: 丸まった背骨を伸ばすことで、肩甲骨の位置を改善し、肩関節の可動域を広げます。

    • 肩甲骨リトラクション: 肩甲骨を内側に引き寄せる運動で、菱形筋や僧帽筋を鍛え、巻き肩を改善します。

これらの運動療法を行う際には、痛みのない範囲で、徐々に可動域や負荷を増やしていくことが重要です。

◆ 不良な上腕骨頭運動と肩甲上腕リズムの修正

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