思いつくときは点でも、それを何とか伝わる形にしようと思うとそれなりの長さの文章になる。だからこうして書いているわけだが、しかしどれだけ書いても恐らく考えているすべてを書ききることはできない。困る。本当はもっといろいろ考えて、整えてから出したい(たまに読んでくださる人がいるからには)。しかし、言語化する能力が足りない。もっと伝わる言い方があるはずなのに、のどまでしか出てこない。むずがゆい状況に毎回陥る。よい言い方がないと、説明を加え続けるしかないから、余計な文章が生まれ長くなっ
今、生きている。呼吸をしている。歩いている、音楽を聴いている、食事をしている、そして、今この文章を書いている。そんなあたりまえのあたりまえでないことが、ふと意識されることがある。自殺を考えてからは特に。 不幸のぬるま湯 誰しも、不幸になることができる。人は生きているだけで数え切れないほど罪を犯す。取り返しのつかないものもたくさんある。そういうのを何個か拾ってきて、自分の存在を否定する。あるいは、自分の環境を嘆き悲しむ。よりよい世界なんていうものを想像する。おそらくいくらで
前回、「解像度高い」ということばが苦手だということを書いた。書いた後にちょっと思うことがあったので、改めて書こうと思う。 便利前回は解像度が高いというのはことば遊び的な側面があって、よい比喩だから使われているのだみたいなことを書いたが、それ以前に、このことばは便利だから使われているのだ、という当たり前のことを見落としていた。新しい世界に触れるとき、始めはそこは靄がかかったように感じられる。様々なものに触れてゆくことで、あるとき気づいたらその靄が晴れていたり、あるいは一つのも
にじさんじGTAというVTuberの箱の大型企画があって、それを機に少しVTuberを見るようになった。VTuberは配信中に、あるいは企画として寸劇みたいなことをすることがある。自分のキャラクター設定をメタ的に捉えたネタとか、あるあるをやる。一種のロールプレイみたいなものである。 解像度高いそういった寸劇みたいなシーンを集めた切り抜き動画が、YouTubeには山のように上がっている。切り抜かれた動画では、さまざまなVTuberがさまざまなロールプレイをしている。コメント欄
自殺を思い立ってから一回やってみるまで、結構時間が空いた。引き延ばそうとしたわけではないと思うけれど、遺書を書いたり死ぬ前にやってみようと思っていたことをやったりしていたら、ひと月以上たってしまった。やってみたかったことの一つが、一人旅だ。生まれてから一度も一人でホテルに宿泊したことがなかったので、一度それをやってみたかったのだと思う。 ここに行ってみたい、という場所があったわけではない。旅行したいという気持ちが先立ってあったので、場所を考えなければいけなかった(今は目的地
自己紹介をしなければいけない場というのが、人生にはそれなりにあると思う。ぼくは人と接することが今となっては極端に少ないが、それでも時たまこのイベントは発生するわけで、その度にぼくは入る穴を探す羽目になるのだ。 何故自己紹介が苦手なのか非言語・パラ言語情報 まず人前に立つのが苦手だ。緊張するし、意識して声を大きくしても他の人の半分くらいの音量だったりする(と周囲の反応から推察される)。だからたまったもんじゃない。あと顔を上げられない。顔を上げると、そこにはぼくのことを見てる