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TOEICと尿意
10年ぶりのTOEIC。
大学3年生ぶり。うん。もはや10年以上経ってますね。テスト自体、社会人になってからほぼ経験なし。半端ない緊張感。
本当に、大丈夫?2時間、頑張れる?プレッシャーに、耐えきれる?
おしっこ、我慢出来る?
いきなり汚くてすみません。いや、もう年齢的なものなのか、本当に最近の尿意が凄まじいのです。モジモジ。
事前に、TOEICの公式予想問題も時間を決めて解いたのですが……。
2時間の内にトイレ3回。
いやはや、酷すぎる。緊張感なのかなんなのかトイレが近くて困ります。点数もさっぱり上がらずじまい。
そういえば、先日行われた保育参観も、もれなく尿意との闘いでした。
漏れなく、ね?(上手くない)
もちろん出発前にトイレに行き、娘にも「トイレ平気!?」と促すほどの徹底っぷり。これなら安心。もう流石に大丈夫だろう。
家を出て15分。子供達を待つ事15分。いよいよ、子供達が登場しました。
尿意も登場しました。
なんでよ!?30分前に行ったじゃん!?膀胱どうなってんのよ!?しかし、もう子供達の演劇がはじまっている!!途中退席は許されません!!
とにかく、子供に集中する事で、尿意から意識を逸らそうとします。
うわー!衣装かわいい!
モジ
ちゃんとセリフ覚えてる!凄い!
モジモジ
楽器の演奏も上手!練習したんだなぁ!
モジモジモジモジ
相当モジモジしつつも、何とか全ての演目が終了。園内でトイレを借りるのは、何となく恥ずかしいので、近くのトイレの位置を思い出しながら今か今かと待っていました。
演目終了後、先生から子供達がたくさん練習したことを伝えられ、涙がウルウル。ええ話や。
続けて園長先生からもありがたいお言葉を頂き、そろそろ終わりかと出口を確認していたその時!園長先生からグッドニュースが飛び込んできました。
「実は、サプライズでもう1つ観てもらいたい演目があります!」
保護者からの歓声。
膀胱からの悲鳴。
いや、普通に考えたら嬉しい限りなんですけどね!?もう限界ギリギリ!!ヤバいんです!!でもでも!!せっかくの娘の勇姿!!観ないわけにはいかない!!
と言うわけで、膀胱にとてつもない圧力を感じながらも、超絶モジモジしながらも、隣のお父さんに若干不審な目で見られながらも、なんとか乗り切りました。
終わった瞬間、先生達にキョトンとされながら、急ぎ足でそそくさと退場。トイレに走りました。間に合ったぁ。
こんなこともあったので、TOEICでの尿意が本当に不安だったのです。
当日。いつも飲んでるデカフェのラテは飲まず、水分も極力控えて、しっかりトイレを済ませて会場入りしました。
とある大学の教室で行われたTOEIC。沢山の受験者がひしめき合っています。久しぶりに見た大学の長ーいテーブルは、真ん中の席まで埋まっていました。
受験番号を見ながら、座席を確認。端から2番目の席に座り、荷物を整えて、静かに絶望します。
途中退席できない。
イメージしてください。言うなれば映画の座席の如くギッチギチの座席達。ひとたび僕がトイレに行こうのすれば、隣の女性に立ってもらわないといけません。
あろうことか、余裕を持って早めに着いてしまったばっかりに、テスト開始までまだ30分以上あります。やばい、もう尿意が……!
隣をチラッと見ると、おしゃれマダムがおしゃれに復習しています。余裕の雰囲気。ぜんっぜん尿意に悩まされてなさそう。
まだテスト案内もはじまっていないので、全然トイレ行っていいのですが、なんか変な気を使って立ち上がれない僕。復習なんてしてられません。トイレ行きたいトイレ行きたいトイレ行きたいトイレ行きたいぃぃぃ!直前までリスニングして作り上げた英語脳も、もはや膀胱脳に!トイレぇぇぇ!!
すると、僕の絶え間ない念が伝わったのか、マダムがおしゃれに離席しました。
やった!助かった!
そんなこんなで、何とか直前にトイレを済ませ、一度も離席しないままテストは終了。
大学を出た後、早速妻に報告。
「お!お疲れ様!どうだった?」
妻からの質問に、僕はスッキリした表情で答えました。
「思ったより解けたよ!」
トイレ行かなかったからね!
【あとがき】
そのまま電話で、娘としりとりすることに。まずは僕から。
「しりとり」
「りす」
「すいか」
「かき」
「きつつき」
「き!」
え?僕が聞き返すと、娘が説明してくれました。
「き!木だよ?treeね!!」
ふふ……。娘の方が、英語脳なのかもしれません。