飲食店は「今までと同じ形には戻らない」のか?
久しぶりに数人で外食をしました。普段は紹興酒だの白酒だの言っておりますが、元々日本酒が好きです。日本酒は、家で呑むのもいいのですが、やはりプロのおつまみ、料理と楽しみたいなぁというのが本音。
いやぁ最高でしたー。この日は、とても良い夜でした。
お店は渋谷の「高太郎」さんというお店です。なかなか予約が取れないようですが、機会があればぜひ!載せきれないほどの酒と料理を楽しませていただきました。一部だけ。
さて、日本酒と黄酒(中国の地酒)は密接な繋がりがあるのですが、あまりその点はフューチャーされません。でも、日本酒を学ぶと、黄酒への理解がぐっと深まります。なので僕は日本酒のスクールに通っています(最近諸事情あってお休み中。。。)
例えば、こんな繋がりがあります。
日本酒と黄酒との繋がり
◉原料が米と麹と水(種類は異なる)
◉米を麹・酵母で醸す並行複発酵
◉仕込みに酒を使用する「貴醸酒」と「善醸酒」
◉長期間浸漬したときにできる発酵水「そやし水」と「漿水(しょうすい)」
などなど。それぞれ偶然に独立してできたというよりは、両国の立地の距離感を鑑みると、影響しあったと言って間違いないだろうなぁと勝手に思っております。
さてさて、良い夜だったなぁと思う理由は、美味しいお酒と料理以外にも、もう一つあります。
やっぱり飲みニケーション最高!
これですよね。これ。
一緒に行った方々は飲食業で活躍する先輩方でした。あまり同業の方と飲みに行くことがなかったのでこれだけでも貴重なのですが、たくさん刺激をいただきました。
一線をゆく方々は、強烈な個性と情熱がありますね。やはり、どこか突き抜けている。それが社会と合わないとしても、突き抜ける。自分を出していく。
自分も素直に生きたいなと思いました。
緊急事態宣言は一旦明けましたが、新型コロナには季節性があるということで、第六波は発生すると思っていますし、想定しておかなければなりません。去年もこの時期は制限が緩和されて、11月末にかけてお客さんが増えていって、さぁ年末!というときに感染急拡大して寂しい年末となったことを鮮明に覚えております。
でも、ひとつ疑問に思っていることがあります。コロナが活発に活動している時、たまに耳にする言葉。
「飲食店はもう今までと同じような形には戻らない」
この言葉には悲観的な意味が込められていたと思います。お客さんはもう今までのように戻ってこないぞってことなんだなと捉えていました。
確かに最近の飲食業の形は、今はフル稼働できないためこれまでとは違う形での営業と言えるでしょう。僕もこういう言葉を耳にするたび、「どうなっていくのだろう」と不安を感じ、いろんな考えを巡らせました。
でも、本当にそうなのかな?と思うようになりました。
お酒が解禁になると、ぽつりぽつりと来てくれる方がいらっしゃいます。僕も、外食するのは好きなので、「待ってました!」と言わんばかりにすぐにお店へ行きます。お店へ行けば、自分と同じように楽しそうに飲食する人たちがいる。
僕がお手伝いしているお店は、満席になる日が増えてきました。
朧げながら見える未来。希望。希望も込めてですが、酒と料理と語らいを楽しむ人たちは、戻ってきてくれるんじゃないかなと思います。希望ですよ。
変わるとすれば、お店側の方かもしれません。コロナへの不安が収束しても閉店を少し早めにするなど営業時間を短くしたままで進めたり、アラカルトを無くしてコース1本で勝負する、調味料販売など来店客以外からの利益を獲得していく、など。
コロナって、自分たちが営業にかけていた負担を強制的に削ぎ落とした、とも言えるんですよね。その状況になってみて、自分たちの働き方を見直す人たちが増えたというのは、あると思います。
そういう意味では「今までと同じような形にならない」というのは納得です。まぁ、いい意味で捉えていきたいものですね。
「さっさとやりなさいよ!」
これからのやりたいことについて。先輩方から叱咤激励を頂き、"燻った炭"がいい具合に熱を帯びました。すごく、いい風を吹いていただきました。やっぱり飲みニケーション、最高です。がんばろ!