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本で負った傷は、本で癒す。

先日、とある1冊のアンソロジーを読んだ。

普段はあまり読まない界隈の作者の方々が書いたものだからなのか、なかなか進まず、数ページ読んで一度本棚に戻した。

そのまま1週間ほどが経ち、その間もその本のことがうっすらとずっと気になっていて、もう一度手に取ってみたのです。


文章や雰囲気なども慣れてくれば体に馴染み、徐々にのめり込んでいく自分に気づきます。

「次も次も」と前のめりに読み進め、惜しむ気持ちを携えながら最後のストーリーを読みました。

そのストーリーは、思っていたよりもショッキングな表現や場面が多く、しかもそれが一番最後だったのでより強く印象強く残ってしまって。


読んだことを後悔はしていないんです。そんな世界が本当に心からあったら怖いなと、自分では想像し得ないことをそのストーリーのおかげで知ることができました。

ただやっぱり、それだけでは読了後のもやっとした後味はなかなか消えてくれません。


「このもやもやを、どう昇華しようか。」

しばらく考えたあと、
ふと思ったのは、「麻野さんのおいしいスープが飲みたいな」(スープ屋しずくの謎解き朝ごはんシリーズ)とか、「大樹さんやタマちゃんたちのほのぼのした掛け合いの中にいたいな」(ゆきうさぎのお品書きシリーズ)ということでした。

この二つの作品は、私にとってほどよい問いと、ほっこりとした安心をくれます。


本は、わくわくの冒険の先となり、癒しを求めて帰る場所となる。

今回、このことを強く感じました。


本で負った傷は、本で癒す。

これって、本好きならではなのでしょうか。

だとしたら、うれしいな📚



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すい(ふーふーちゃんねる。)
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