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森山満穂 mitiho moriyama
2016年8月13日 12:07
私は将来「雨戸を開けてくれる人」と一緒になりたい。なぜなら、私は夏の間だけ雨戸が開けられない。ある夏の日のことだった。朝、雨戸を開けようとしたら、突如ジジジジッと凄まじい鳴き声と同時にセミが飛び出してきた。網戸と雨戸の間に挟まっていたのだ。私は慌てて窓を閉め、その場を離れたが、セミはカーテンの裏に張りついてこちらに存在感を感じさせていた。実家暮らしだったため、その後、家族が追い払ってくれたが、