失敗する怖さと好奇心の先にあるもの、どっちを取る?
興味はあるのに一歩を踏み出せないことってありますか?
わたしはあります。
「家具をペンキで塗ること」です。
結論からいいます。
好奇心の先で見つけた変化、全部よかった!(私調べ)
どゆこと?ちょっと語ります。
キッカケは自宅の家具と新調したアイテムのミスマッチさ。生活に必要なものは揃っているものの、現状に満足できていない状態でした。
いつもなら買い換えるという選択肢が浮かぶんだけど、色以外には不満がなくて。ふと「市販にはない色の家具を生み出すのもアリかも。」とDIYを思いついたのです。
とはいえ「よっしゃ、やるか!💪」とすぐ動けた訳ではなく、数ヶ月しっかりモヤモヤ。
ペンキを使ったことなんてほとんどなく「難しそう」「失敗したらどうしよう」という思いが先行していたから。
でもダサくて変わり映えしないリビングで日々を過ごしているうちに、モヤモヤと違和感が強まり「このまま放置してもダサいままならやってみるか。失敗したら粗大ゴミに出そう!」と踏ん切りがついたの。
ペンキに関しては無知すぎたので、店員さんに不安要素を全部相談して、塗るためのスターターキットも買い、もう逃げられない状態に。
ペンキ素人いざ実践です。
この残念なテレビ台が
なんということでしょう
じゃん。
大満足の変貌を遂げたのでした!
見て、この海外のデザイナーズ家具を彷彿とさせるような色!!塗る前と比較してみても価値がグンと高まったように感じませんか?
そしてペンキ塗りをして気づきました。
自分の性(しょう)に合っていたということに。
私はなぜだか、色を選ぶとか、組み合わせを見たり考えるのがものすごく好きで。
洋服も「この配色なら手持ちのアイテムと合いそう!」「持っていない色味だし似合いそうだから欲しい!」という色基準での決め方が多いのです。
そして仕事でテキスタイルデザインをする際、色ブレがないように指定の色見本帳をみて指示をするという作業があるんですが(面倒くさいけど好きなの…)
今回のペンキ選びの方法がまさにそれで、膨大な量の色見本から1色を選ぶという工程にものすごくテンションが上がったのでした。
さらに「ムラなく塗れること」「速乾性」が重要だったことにも気づきました。例えば爪に塗るマニキュアも何度も重ね塗りするよりは一発で発色がいいものが好きだし、待ってられない。
このペンキは他の面を塗っている間に乾いてくるから待つことがほとんどなくサクサク塗ることができたのです。
私は悶々と考え事をしちゃうタチなのですが、ペンキを塗ると決めたら超没頭でき、集中力が増して思考スイッチがオフになったという嬉しい誤算も!
そんなあらゆる自分の「好き」や「傾向・性質」にドンピシャだったペンキ塗りにどハマりし、その後さらに本棚へと手を伸ばしたのでした。
好きの勢いってすごい…!
そして自分で塗り上げた家具により、調和の取れた空間が完成しました。
オーダーメイド感というか、自分でこの空間を作った感がすごく嬉しくてリビングが大好きになっちゃったのです。
いつでもキレイにしていたい。
そして丁寧な暮らしをしたい。
という気持ちが無理なく自然に湧き出て、今までとは比べ物にならないくらい心地のいい過ごし方ができるようになりました。
好奇心から生まれた、たった一つの経験で、自分の好みや傾向、居心地の違い、心情や行動の変化、そして小さな幸せに気づけたのが、もの凄い大きな収穫でした。
居心地良く過ごすことがこんなにも影響があるなんて、とビックリしております。
なんとなくで深く考えずに手に入れた時の満足感や愛着度と全く違うと気づいたのです。ってことは今までは多くのものを「なんとなく」選んでいた…?
そんな恐ろしい事実にも気づく。ゾッ
みなさんはどうですか?
実は自分の持っている「好き」の中にこそ、挑戦したいこと、好奇心が隠れてるのかも。その先の結果は良くも悪くも想像通りではなかったりする。
拡がったり辞めてみたり、形を変えてみたり。やってみるまでわからないけど、この感覚を養えばそれって本当に自分にとって必要?ってことにも敏感になれるというか。
自分の中で、新しい基準と選択肢が生まれたような経験でした。次は壁面を塗りたい…!