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苦手な美容院で気づいた依存心と傷「未解決だった親との問題」

月に一度のペースで、ヘアサロンに通っています。

いつも思うのですが、美容院、美容室、理容院など似た言葉があって「どう呼ぼう?」と迷うのですが、無難!?であろうヘアサロン呼びで進めます(笑)

今日は「ヘアサロンで気づいた自分の依存心、親との間にあった未解決の問題」についてを書きます。

結構、恥ずかしいところも含んでいますが、包み隠さず記しますね。


待たされ時間に沸き起こった不安

HSP気質の人は、「私、ヘアサロンが苦手なんです…」という人が少なくありません。

僕自身も得意な方ではなく、気を使いすぎてヘトヘトになりがち。

僕が通っているヘアサロンは、担当してくれているひとりの男性が、数人のお客さんを同時にカットすることが珍しくありません。

通い続けていると、カットを担当してくれている人とも気心が知れてくるわけですが、ある問題に直面しました。

そのヘアサロンに通い始めて数年が経った頃のことです。
「ちょっと待っててくださいね」と言われ、待たされて他のお客さんがカットされているのを待つ間、不安が募り怒りのような感情が湧くようになりました。

大人なので、そういった感情は見せないように隠しますが、自分でも驚いたんですね。

「いきなり湧き上がる、このマグマのような怒りは何だ!?」と。


不安の正体は幼少期にあった

先日、投稿した記事で、

「怒りは二次感情で、一次感情は不安や寂しさなどである」と記しました。

幼少期、事情があって二度ほど母親と離れて暮らす必要がありました。

お母さん子だった僕は、一時的にとはいえ母親と引き離されるのを大層嫌がり、駄々をこねたそうです。

そして母親と再会できたときに、埋め合わせるようにすごく甘えたのだとか(記憶はないですが、そう聞かされています)。

きっと僕の中では、幼少期に母親と引き離された記憶がまだどこかに残っており、そういった愛着的な感情を、担当している美容師さんに投影していたのだと思われます。

そういえば前に「医師や先生、講師のポジションの人相手に陽性感情、陰性感情など感情の転移が起こりやすい」という記事を投稿したことがありました。

僕は明らかに美容師さんへ陰性転移を起こしていたのです。

美容師さんを待つ僕は「早く戻ってきてほしい」「ないがしろにされたようで寂しい」などの陰性感情を抱き始め、イライラを必死に押し殺していました。

陰性感情を抱くのは、相手に強く依存しているからです。

カットしてもらい帰宅後に、不安の正体を突き詰めたときに幼少期のことを思い出し「あっ、これだ!」と腹落ちしました。

親への「甘えたい欲求」がまだ残っていて、それが原因で不安や怒りに転じていたんですね。

陰性感情を抱く理由が判明すると、ぐるぐるしていた思考が収まり、まだ傷の癒えていなかったまま内在している子供の自分を無性に労わってあげたくなりました。

きっと幼少期の僕は、言語化できない状態でたくさん傷を受けていたのでしょう。

ヘアサロンで、一時的に分離不安のような状態になり、退行していたことに気づきました。

僕の場合、パーソナルトレーニングを受けたり、「人から何かをしてもらう」という立場に立った際に、陰性感情が出やすくなります。

明らかに「親との間でまだ解決していない未完了問題が顔を覗かせている」という実感がありました。

甘えたい時期に、物理的に親から離され甘えられなかったという問題があるのでしょう。

外の世界への不信感が残っているため、「どうぞ、あなたに全てをお任せします」といった委ね方をまだできていないのかもしれません。


歯医者で口を開けなくなるケースも

ある女性と話していて、こんなことを耳にしました。

「歯医者に行ったときに急に不安が募ってきて、口を開けられなくなり困った」と言うのです。

この方も親との問題を抱えておられました。

歯医者さんが親身になってくれる人で、「今日は座っているだけでいいので、治療はしないでおきましょう」と、安心できる声掛けを続けてくれたそうです。

歯医者さんが寄り添い続けてくれたこともあり、その女性はやがて口を開けられるようになり、治療を受けられるようになりました。

この方の場合は、口を開けることが自己開示であり、何かの傷が思い出されたがゆえに、防衛として「今は口を開けたくない!」という感情になったのでしょう。

こういった感情は無意識レベルなので、渦中にいる際にその正体を突き詰めるのは、なかなか困難です。

「度々、その状況になると不安に陥るのか?」は、突き詰めていけば、きっと理由があります。

ただし、大きなトラウマの場合は、自分ひとりで解決しようとするのはかなり難しいので、プロの手を借りることを推奨します。

「特定の状況で不安が募る」とう問題を解決するには、安心、信頼できる相手が必要なのは間違いありません。

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