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HSPやINFJはどちらを選んでも責め立てる「否定的ダブルバインド人間」に注意しよう

矛盾するメッセージを一度に受け取ると、人は混乱に陥る。

ダブルバインドという概念がある。

人類学者、社会科学者、言語学者と多くの顔を持つアメリカのグレゴリー・ベイトソンが提唱した概念で、毒親と称される人々がよく用いるコミュニケーションである。

わかりやすい例を挙げよう。

親が子供に「おいで」と手招きする。子供が言われたとおり、近寄ってくると突き飛ばす。子供が怖くなって「おいで」と手招きされても、近寄ってこないと今度はすごい剣幕で「どうして私が呼んでいるのに、こっちへ来ないの!」と怒られる。

ダブルバインドは、このように最初に発せられるメッセージと、その後、発せられるメッセージが大きく矛盾しているのだ。

もちろんこんなことをされると、誰だって混乱してしまう。そして心優しい人ほど、自責の念が強くなるだろう。

こ否定的なダブルバインドを仕掛けられ続けた人は、自信を失ってしまうことが多い。

呪いのような否定的ダブルバインドを仕掛ける人も、実は過去に誰かから同じことをされて苦しんでいたことが珍しくない。

「この人と接していると、どうもしんどい」「最後には、いつも嫌な気持ちになる」という際は、相手にダブルバインドを仕掛ける癖がないかを、一度入念にチェックした方がいいだろう。

ダブルバインドは、決して珍しくない。無意識にダブルバインドをする人は、意外と多いのだ。

ダブルバインドで他者を引き下げる人間の自己肯定感はかなり低い。低い自己肯定感に苦しんでいるからこそ「誰かを同じ地獄に引きずり込んでやろう」という、悲しい考えを持ってしまう。これは無意識レベルで行われるため、当人はなかなか気づけない。

これがダブルバインドという呪いの正体だ。

もしあなたの近くにダブルバインドを仕掛けてくる人がいれば、すぐにでも物理的に距離を取った方がいい。

どうしても物理的な距離が取れないなら、心理的な壁を築いて相手に懐柔されないよう注意しよう。

心の境界線を超えさせない具体的な方法を考えることは、あなたを守るために必要である。

人間がややこしいのは、表向きに「あなたのためだから」という姿勢を取りながら、相手を苦しめる捻じれたコミュニケーションをとってしまうところだろう。

「なぜ、この人はいつも厄介な行動をとるのか?」と感じたら、それはあなたにとって重大な気づきの第一歩かもしれない。

あなたを苦しめるコミュニケーションに、あなたが違和感を覚えるのは極めて当然である。

かけがえのない自分を傷つけられたときは、怒っていい。その権利があなたにはある。

違和感を言語化できたら、面倒な相手へ対応策を可能なかぎり考えていただきたい。そして、それを行動に移す。

それができれば、あなたはダブルバインドの呪いを遠ざけられるだろう。

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