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寡黙で声が小さく、大勢の中で「早く何かしゃべらなきゃ…」と疲弊しやすい内向型のあなたは「書くこと」で解放され雄弁になれるかもしれない

集団環境が苦手だ。特にたくさんの人が集まり、闊達な意見を求められる会議の場との相性が悪い。

自己分析すると、瞬発力に優れ声が大きい外向型のタイプがたくさんいると、心理的な圧迫を勝手に感じてしまうようだ。

社会では声が大きいタイプが評価されやすい。

声が大きい人は説得力満点で、堂々としているような印象を与える。そして瞬発力があると、何か答えを求められたときにすぐ返せる人は「機転が利く」と評価を受けやすい。

「社会を先に作ったのは外向性の外交力」と言われるのも納得だ。

僕は外向型の人たちが多く集まる場所の会議では、いつも苦戦を強いられてきた。

もともとひとつの問いに対して、時間をかけるタイプだ。
自分の中にある複数の視点を用いて「こっちの視点に立つと、こう見える。けどこっちの視点に立つと全然違う見え方をする。どちらがこの問いに対して合っているのか?」などと、ひとり脳内会議を延々繰り返している。

つまり瞬発力に欠けるのだ。

子どもの頃からよく「そんなことにそんなに時間をかけなくていいから早くしなさい」と注意されてきた。

そういうものだと思っていたが、大人になってライターという仕事をするようになり「人が取るに足らないと感じている事象に対して、じっくり時間をかけて結論を出す姿勢がプラスとなる」と実感している。

結局、世の中の全ては組み合わせと適材適所でできている。

僕のような声の小さいタイプが瞬発力を発揮しなければならない場所に出向くと、自分も周囲も誰も得をしない。

反対に、ひとりでこつこつリサーチして文章に仕立てる行為では「じっくり着実に取り組む」という姿勢が評価されやすい。winwinを作りやすいのだ。

もちろん全てに優劣などなく、はまるかはまらないかだけである。

寡黙と言われ声が小さく、瞬発力を求められる環境に行くと萎縮してしまう内向的なあなたの気持ちはものすごく理解できるし、共感できる。

外界に対する態度や感性に共通するものがあるのだろう。

強い刺激に対して萎縮しやすい人ほど、まず心理的な安全を整えた方がいい。

文字を書いて表現するという行為は、内向的な人にとっての希望そのものである。

表現方法は、百人百様。

もしあなたが人とのコミュニケーションで疲弊しやすいものの、ひとりこつこつ何かに取り組むのが得意というのなら、文字を書くと行為に適性があるかもしれない。

文章は書けば書くほど、引き出しが増える。

しゃべるのが苦手でも、書くことが雄弁という人は山ほどいる。

自己肯定感が低くなるような環境に長時間、身を置くことはあなたにとって得策ではない。

あなたの得意が活かせる環境選びが、幸福度を上げる鍵を握るだろう。

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