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中年の危機「ミッドライフ・クライシス」をようやく抜けられたかも?
三十代半ばで結婚し、その後の数年は仕事に没頭し気づけばワーカホリック(仕事中毒)に陥っていた。
仕事自体は楽しかったのだが、何かから目を背けるようにずっと臨戦態勢で頑張っていた。
四十代に入った直後から、バランスを崩しかけ切迫感を覚えながら暮らすようになった。
僕の好きなサブカルの人たちも、「中年に入ってどんどん気が滅入っていった」と語っていた。
そのとき知ったのが「ミッドライフ・クライシス」という言葉。
「ミッドライフクライシス」という言葉をご存じでしょうか? 直訳すると「中年の危機」――その名の通り、40代から50代に陥りやすく、「自分の人生は、このままでいいんだろうか」「これからどう生きていこうか」などと心の葛藤や危機感を募らせることを意味しており、大人が迎える“第二の思春期”とも呼ばれます。
アメリカの心理学者ダニエル・J・レビンソンによると、8割の人が40代から50代のあたりに大きな危機を迎えるといいます。40代半ばのアテクシも、心当たりがあるんですよね。虚無感に襲われたり、モチベーションが低下したりする自覚があるんです。
『【精神科医が教える】8割の人が直面する「ミッドライフクライシス」(中年の危機)をどう乗り越えるか?』
精神科医のユングも「40歳は人生の正午」と語っており、人生を80年と捉えた場合、40歳を超えると折り返し地点を超えたことになる。
「このままでいいのか?」という妙な焦りがあり、「体力が必要」という思いから週3でパーソナルトレーニングに通うようになり、筋肉が4キロほど増え肉体だけは頑強になった。
しかし、これがいけなかった。
筋トレが義務になり、新たなストレスの原因になって、肉体疲労につながっていく。
気づけば余計に苦しい状況に追い込まれていた。
焦りから悪循環に陥っていたように感じる。
今ならわかるが、自身の老いを認めたくなくて必死に抗っていたのだ。
体力が落ちてきたので、それを元に戻すべく力業で対抗しようと試みた。
負けず嫌いなので、「自分に負けてなるものか!」と歯を食いしばっていたが、昨年末に「バーンアウト(燃え尽き症候群)」しそうになり、いよいよ生き方を変えることを迫られた。
生真面目すぎて、いつも不器用な生き方しかできないが、今年の2月に始めたnoteを通じて自分の弱さを認められるようになり、気持ちが楽になっていった。
ここ半年ほどで、ずいぶんと自己理解や自己受容ができるようになった実感がある。
パーソナルトレーニングをやめて、今は自分のペースで近くの緩いジムに通っている。
増えた筋肉はあっという間に失ったものの、苦痛だった筋トレが楽しくなった(どうでもいいことだが、最近は懸垂にはまっている)。
noteは自分の発したことに対して、フォローしてくださっている方やそうでない方が色々な反応をくださるので、それが糧になっている。
格好をつけていた時期は「こんなこと書いたら嫌われる」「こんなこと書いたら引かれる」と思っていたことがたくさんあったが、実際書いてみると反応は違った。
結構、すんなり受け入れてくださった感じがしている。
生真面目な人間ほど、肩の力を抜いたり、執着しているものから距離をとるのが下手だ。
根っこに「自分を受け入れてもらえないかも?」という不安や不信が存在するのかもしれない。
しかし、不安なことでも相手を信頼して行動することで道は開ける。
四十路を超えて、感じていた焦りが最近になってようやく消えつつある。
起床後、まずnoteを更新するようになった習慣も、きっと心に良い影響を与えているのだろう。
noteで繋がっていただいている方への感謝は尽きないし、ずっと仲間でいてくれる人の存在が心底ありがたい。
中年の危機ミッドライフクライシスを経て、自分を許し受容することをようやく覚えられた気がしている。
色々、周囲の人に迷惑をかけた実感もあるが、それも含めて自分だ。
迷惑をかけた際は「ご容赦ください」と謝りつつ、日々をゆるゆると過ごしている。