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HSPやINFJは「無意識の声」に耳を傾けることで、さらにあなたらしい生き方ができる
誰も無意識の働きには抗えない。
頭でわかっていても、心理的な抵抗が起こり上手く実行できないのは、無意識が「それをしたくない」と強く抗っているからだ。
これは内側で反乱が起きている状態ともいえる。
ずいぶん前にこんなことがあった。
「一緒に仕事をしたい」と言われたのだが、蓋を開けてみるとこちらには報酬がなく、相手にだけメリットがあるものだった。
当時の僕はそれでも「相手のためになるなら」と自己犠牲的な気持ちで、無償の業務を続けていたのだが、あるときから「これはもう無理」となった。
その業務の前になると「行きたくない、行きたくない」と内側で、激しい抵抗が起こるのだ。
ほどなくしてその件は断り僕のストレッサーがひとつなくなったのだが、今振り返ると無意識がこんなことを訴えかけていたように感じる。
「相手に、ていよく利用されているだけだから、もっと自分を大切にした方がいい」と。
意識と無意識は、よく氷山として描かれる。
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ぷかぷか浮かんでいる氷山の先に意識がある。意識でどれだけコントロールしようとしても、その土台の無意識が「絶対に嫌だ!」というモードになると、何もかも上手くいかない。
恐らくあなたも、約束したけど約束の直前になるとむしょうに気が進まなくなったことがあるだろう。
これも無意識が抵抗を起こしていると解釈できる。
疲労困憊で休みたいのに休めない状態で仕事をしていると、全く業務が進まないことがある。
これも無意識が「もうこのコンディションでは無理なので、絶対休んだ方がいい」と強烈なメッセージを送っている。
こういう声を無視し続けると、メンタルを壊すなどあとでリカバリー困難な状態に陥りやすい。
何かがズレていたり、本来のあなたがやるべきことではないことを強制的にやっていると、無意識は「本音ではやりたくない」としっかり教えてくれる。
「気が進まない」というのもそうだし、場合によっては身体になんらかの症状として表れることも。
無意識の声には、極力従った方がいい。
意識と異なり掴むのが難しいのだが、あなたの心身に何が起こっているのかを書き出すことで、無意識の声を把握しやすくなる。
無意識の声をしっかり聴けるようになると、偽らない生き方ができるようになる。
そして直感が研ぎ澄まされる。
その状態になれば、あなたが本来やりたかったことや、したかった生き方がこれまでよりもはっきり見えてくるだろう。
他者の声を聴くことも大切だが、自身の無意識の声を聴き切るのも同じくらい大切である。