HSPやINFJは「二度と元に戻らないこともある」を理解すれば無用な抗いを脱し、新しいあなたに会える
40代を過ぎて体力の衰えを感じ、足しげくジムへ通い出した時期があった。パーソナルトレーナーにお願いしてメニューを組んでもらい、自分を追い込む。こうして僕は、加齢と老いに抗った。
結論から述べると、一時的に筋肉がついて体は大きくなったが、返って疲労感を覚え暮らしのパフォーマンスを下げただけに過ぎなかった。
それから僕は自己対話を重ね、自身に必要な量のトレーニングをするように適量を見出す工夫をする。疲労が残らない量のトレーニングをすることで暮らしを立て直した。
「体力が減退した」と知ったときはショックで、何とか抗おうとした。
しかし必要なのは「抗いではなく、受け入れることだった」とあとから気づく。
年齢を重ねるというのは、どんどん失うことでもある。
しかし手離すことで、新たに気づけたり手に入ることもある。
これを知らなかった頃、僕はそれまで当たり前にあったものに執着し、失った直後は「何が何でも取り戻す」と必死になっていた。
HSPやINFJは「生きていれば、二度と元に戻らないこともたくさんある」と知ることで、前に進みやすいかもしれない。
二度と戻らないのは、体力や知力、記憶力かもしれないし、人間関係だって該当するかもしれない。
でも、それでいいのだ。うん、それでいい。
ときに流れに身を任せ、手離すことで軽くなれることがある。
手離すことを恐れなければ、心身の力をふっと抜きやすくなる。脱力が上達するかもしれない。
あなたは二度と元に戻らないという事実に、おびえる必要は少しもない。
手離した先に見える新しい世界を大事にすることで、よりあなたらしい暮らしを送れるだろう。