HSPやINFJが傷つきやすいのは「感情を感じる力」が発達しすぎているから? でもその力が今後、あなたの強い武器になる理由
かつて日本では、男性に対して「弱さを開示してはいけない」「人に甘えてはいけない」といった「強くあらねば教育」がなされていた。
その結果、自分を感情を感じることが、苦手になった男性がが続出した。
もしかしたら男性の自殺率の高さは、限界を超えてからようやく「自分は今、辛いんだ」と気づているからかもしれない。
手遅れになる前の段階で気づけた方が、具体的な対応をとれていたはずだ。
「自分がもう限界にきている」とわかった時点で、相当な負荷がかかっている。気づいたときには遅すぎる、というケースがかなりあるだろう。
「感情を見せてはいけない」という教育を受けた人間は、やがて感情に蓋をするようになる。
「感じていない」と錯覚させた方が、一見、上手く進むように思えるからだ。しかしこの方法には、大きな欠点があることを忘れてはいけない。
自分の心の声に耳を傾けられなくなるのだ。体に症状が出ているのに、それさえも無視する人さえいる。症状というのは、心の声の具現化だ。その段階になっても「まだ俺は大丈夫」と踏ん張り続ける人がいる。
人間はロボットではない。それゆえ「心を感じないようにする」というアプローチの弊害は、必ずどこかで生じる。心ある存在は、心がないように振る舞い続けるのだから、あとあとで支障が出るのは当然だろう。
僕はここ数年、どちらかといえば男性よりも女性とのコミュニケーションをとる機会が増えた。そこで、いろいろな学びがあった。
生きづらそうなおじさんたちは、総じて自分の心を感じるのが苦手だ。自分の弱さを認めるのが苦手だ。そして正しさに固執し、正論を吐きたがる。正論を押しつけるほど人が離れ、孤立が加速する。
もちろん相対的にはという話になるが、女性の方が感情を感じる能力に長けている。人と仲良くなるのも上手だし、日々を楽しそうに過ごしている人も少なくない。
noteを始めてから、HSPやINFJを自認している様々な方と交流させていただく機会が増えた。
HSPやINFJの人は、男女限らず感情を感じる力が高いというのが興味深い。
僕は「俺こそが圧倒的な存在だ」と自己の存在を誇示したがる強そうに見えて実は脆弱な他人軸の精神的マッチョ男性が大の苦手だ。HSPやINFJで、そのような精神的マッチョな男性と会ったことがない。
みなさん、総体的に傾聴力が高く穏やかで、心の機微を感じ取るのが上手い。
旧態依然とした考えは令和になって、どんどん形骸化している。
これまでの「正しい」に執着している人が、どんどん時代から置いてけぼりになっている。
シビアな言い方になるが、頭が固く自身の主観的な正解を手放せない人は、価値観をバージョンアップできない。これまで手にしたものにしがみつく。そのしがみつきが、滞りを生じさせるのだ。
HSPやINFJで生きづらさを覚えている人が少なくないものの、それは「感情を感じる力」が発達しすぎているからかもしれない。
しかしその機微を過敏に感じる力こそが、AI全盛の時代になるほど重宝されるにちがいない。
HSPやINFJで「心の知能指数」といわれるEQが発達している人はかなり多い。
「勉強ができる」「テストで高い点数を出すのが得意」といったIQ的な面は、今後AIに取って代わられるだろう。
そしてEQ的なアプローチが必要な分野ほど、HSPやINFJの人が能力を発揮しやすくなるのではないか。
傷つきが多かった人ほど人の痛みがわかるし、寄りそう能力が高い。
感情に蓋をせず自分と目一杯向き合ってきたあなたの感性は、今後必ずどこかで武器になる。
「HSPやINFJが、時代から求められるようになる時期が訪れている」そんな感覚がある。