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「同情されることで、相手をコントロールする」そんな自分の「心の癖」に気づいた話
あなたは「心を支配する」と聞けば、何を思い浮かべるだろうか?
心理操作や心理の支配のやり方は、複数ある。
徹底的にマウントをとって相手に有無を言わさないブラック企業の社長のようなやり方もあれば、弱さを全面に出すことで「この人、かわいそう」と思わせ相手の庇護欲を刺激する方法もある。
僕はどちらかといえば、後者のやり方を選ぶことが多かった。
生きる過程でそういった方法を身につけてきたこともあるが、実は自分にとってそういった行為が当たり前すぎたこともあり、自覚はなかった。
しかし心理系の本や動画に触れるうちに「相手の下に入って、コントロールするやり方を選ぶ人間がいる」というのを知り、自分がそれに該当することを知った。
そこから自問自答が始まる。
「なぜそのような操作をしたいのか?」という自分の深層心理を知ることが重要だ。
行き着いた結論は「そういったコミュニケーションスタイルで、相手からのストロークをもらうことを欲していた」というものだった。
ストロークとは、感情的な反応、関心などを指す言葉だ。
誰でも心の癖があり、それが何らかの形で行動に反映される。
ここ数年で、僕は「心配されることで、自分を満たすことをやめよう」と決め心がけている。
最も必要だったのは「自分を自分で認め慰撫すること」だったと気づく。
人にしてもらって嬉しいことを、まず自分で行えばいいのだ。
小さなことでもしっかり認めることを繰り返すことで、弱さで人を操作する機会が減っていった。
そして、しんどいときでも平気な振りをするようにした。「強くなくてもいいから、多少の辛さは平気という演技によってやり過ごそう」と意識したのだ。
また、本当に限界がきたときは、潔く休むことも覚えた。
これらの行動改善によって、不健全な心理的コントロールは影を潜めつつある。
あなたがもし「本当に自分のここを変えたい」と思うのであれば、まずあなたの根底にある問題に目を向けて把握することだろう。
多くの対人関係の中にある依存行為は「誰かを使って自分の心を満たしたい」という幼児的な欲求によるものだ。
自分の中にいる幼児の存在に気づけたあなたは、その幼児を自らの手で癒すことができる。
心の癖の改善は、あなたの心の声にしっかり耳を傾けることだ。
地道な日々の積み重ねであるが、あなたがあなたを認め受け止めることができれば、あなたの人生はさらに良い方向へ動き出すだろう。