HSPやINFJが「心の声」を聴くには「身体感覚」を磨くのがおすすめな理由
ワーカホリック時代、全くできなかったことがある、それは心の声に耳を傾けることだ。
起きている間、ずっと稼働を続けていると自分の内側に意識を向けることがない。その余裕を持てない。
毎日、締切に追われ、ひたすら業務をこなしバタンキューといった感じである。
ここ数年、暮らしにゆとりを取り戻した結果、ようやく心の声を聴けるようになった。
心と体は、密接につながっている。
これまで自分の気持ちを大切にせず、抑圧してやりたくないことをやっていたことが多かった。これは心の声を無視する行為である。
最近では、心を抑圧しながら何かをすると「胃がきゅっと縮む」「かすかに、こめかみが痛む」など身体反応が出るようになった。
きっと以前から、そのような反応は出ていたのだろう。しかし僕は気づけていなかった。心身に意識を向けていなかった。
心を抑圧し続けた結果、自分の感情を感じられなくなる人もいる。
そういう人は、まず「どのような状況で何を感じたとき、体がどう反応するのか?」を細かく記録するのがおすすめだ。
実は、体の症状というのは都度都度、微細に出ているものなのだが、これになかなか気づけない。
例え「さざ波のような反応」であっても、気づけるようになると「あっ、これはやりたくないことだ」とだんだんわかるようになる。
もちろん、暮らしの中でやりたくないことをやる時間は、必ず出てくる。それをゼロにするのは困難である。
ただし「やりたくないことをしている」と気づけているかが重要だ。
そこがわかるようになると「今、私は無理をしている」と理解できる。
自覚の有無により、対応が大きく変わる。
無理してると理解できれば、苦痛な時間を極力短くしたり、あるいはガラリと環境を変えることができるかもしれない。
回復までに時間を要するような状態になってから「私って、こんなに無理してたんだ」と気づくケースが少なくない。
心がポキリと折れてしまってからでは、遅いことも。
心の声に耳を傾けるには、日ごろから微細な反応に気づける習慣をつけることが大事だ。
あなたがあなたを大切にするためには、今よりも身体感覚を磨くことが必要になるだろう。