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自分の承認欲求を満たす。セルフコーチングのすすめ

「あいつさ、承認欲求強めだよね」
そんな会話が聞こえたのは、数年前行きつけだったバーのカウンター。サラリーマン風の30代男性2人が会社の同僚の愚痴をこぼしていた。

承認欲求とは、「マズローの5段階欲求」でもよく知られているので、会社員の研修や自己啓発セミナー等でもよく見かけるようになった。
だが、この承認欲求だけが厄介者のように扱われているような気がする。

今日はこの承認欲求についてお話ししたい。

そもそも5段階欲求は全ての人に当てはまる。
承認欲求もみんなが持っているものであるので、あの人は強い弱いと比較するものではない。

おそらく、「承認欲求強めだよね」を別の言葉に言い換えると『褒めてほしい感、強めだよね』だと思う。

・この仕事、完了しました!
・これ、できました!
・これ、やっておきました!

このドヤ感を指したいのかな。

ドヤ感、出したって良いと思うんだけどね。シンプルに、そこは“ありがとう”“助かるよ”でいいんじゃないかなと思うんだけど、ドヤ感を嫌がる人も確かにいるよね。

私が学んだ心理学のひとつに「選択理論心理学」というものがある。世界60ヵ国以上、全米小中高の250校以上に広がり 9万人の教員、320万人の生徒に伝えられた心理学で、私はこの心理学の考え方が結構好きだ。

グラッサー博士の選択理論 



この心理学によると、承認欲求を満たす方法は4つあるという。

この4つの方法を私なりに実践して、会社員生活ですぐに使えるポイントを踏まえてお伝えしていきたい。

この方法を知っておくと、人間関係はもとより、自分との関係も良好になり自己肯定感をあげることや自信を持つことへも繋がるので、ぜひ実践してみていただきたい。

⬛︎承認欲求を満たす4つのポイント

①成果承認
これは皆さんに一番馴染みがある承認ポイントで、承認される方もする方も分かりやすく、伝わりやすい。

・営業目標達成おめでとう!
・社内MVP獲得おめでとう!
・試験の合格おめでとう!
・昇格おめでとう!
などである。

達成した本人が、その結果を欲していた場合も、偶然に獲得できた場合であっても、その成果は事実であるので、その事実を認めましょう。

②行動承認
欲しい成果が得られたのは、そこに行動があったから。成果に満たなかったとしてもそこに至るまでの努力や行動は事実であるので、その行動にフォーカスすることを忘れないでほしい。

・よく行動できましたよね!
・毎週◯◯件の商談を欠かしていませんね!
・毎日試験勉強されていましたね!
・コツコツ努力されているの知っていますよ!

成果として肩書きが増えずとも、その過程で得られた知見や経験は必ず筋肉となって備わっています。行動に起こすこと、そして継続したことを認めましょう。


③意識承認
4つの承認の中で一番忘れてしまいがちな部分です。この意識承認に気をつけてコミュニケーションを取るだけで、人間関係のトラブルが半減すると言っても過言ではありません。

・よく気が付きましたね!
・お客様に向き合っているからこそですね!
・よくチャレンジしようと思いましたよね!
・その向上心が素晴らしいですよね!

成果や行動の前に、誰しもが「やってみよう」という意識を起こしています。この意識がなければ一歩も継続もありません。

ですが、“意識だけなら誰だってできる”と、この「意識」にフォーカスすること自体を甘く見ている人が多いように感じます。
でも本当にそうでしょうか?
このように言う人の多くは“気付かなかった”のではないでしょうか?
まずは気付いたこと、意識したことを認めて承認しましょう。



④存在承認
最後はその人本人の存在を認める「存在承認」です。
生まれてきたこと、出逢えたこと、一緒にこの時間を過ごしていること、すべてが奇跡であり意味があります。
今日出社してくれたこと、元気でいてくれていることに感謝します。

・出逢ってくれてありがとう
・今日も出社して来てくれてありがとう
・生きていてくれてありがとう

ここで注意が必要です!
私はこの言葉を心から同僚や友人に伝えたことがあるんです。目の前の人の存在を承認し、心から感謝しよう!その一心です。
その日のお昼に、仲のいい上司から会議室に呼ばれました。

上司「おまえ、何か宗教にハマったって本当か?」
私『え!?』

はい。上記のような言葉を突然使い始めると、周りは急激に引きます。笑
存在承認を相手に受け取ってもらいやすくるために、私が考えた方法をお伝えしますね。

⑴相手の目(顔)を見て
⑵相手の名前を呼んで
⑶にっこり笑って
⑷挨拶をする

パソコンやスマホを触りながらではなく、相手の目を見る。挨拶をするだけなら3秒ですみます。
また、「マネージャー」「部長」ではなく名前を呼ぶことも大事な存在承認です。
夫婦間でも「パパ」「ママ」ではなく、名前で呼び合う方が夫婦関係は良好になるといわれています。


基本的なことですが、これを意識するだけで人間関係のトラブルが激減します。

よくよく考えてみると、幼稚園や小学校一年生で学んだことのようなのですが、いつのまにか忘れていたり、職場の雰囲気に流されていつのまにかやらなかったりしているのです。
あなたが自分との関係や、職場での人間関係に疑問を持っているのなら、あなた自身から意識と行動を変えてみてください。

「あいつ、承認欲求強めだよな」そう感じたときは、あなたのなかの承認欲求が満たされていないのかもしれません。

自分自身にも「あー私ってこんなことに気づいてスゴイ!」「今日もこれが出来た!スゴイ!!」と承認と感謝を忘れずに。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

H&S Coaching
キャリアアップコーチ
小林舞依


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