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あべのハルカス美術館で「奇才ー江戸絵画の冒険者たちー」を鑑賞してきました

8月のうちに前売り券を購入していて、9月12日に開催されていたのですがようやく行きました。あべのハルカス美術館は正月に「カラヴァッジョ展」を見に行ってからの9ヶ月振りです。

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あの頃は、中国の武漢で肺炎が広がっている、というニュースは確か目にしていたとは思いますが、ここまでになるとは思ってもいませんでした。数ヶ月のうちに隔世の感があります。

今回の「奇才ー江戸絵画の冒険者たちー」は、有名どころと無名の画家が入り交じった結構意欲的な特別展だと思います。

奇才ー江戸絵画の冒険者たちー
https://kisai2020.jp/

10月5日には学芸員の解説動画がYouTubeにアップされていました。

さて、実際に行ってみたところ、平日でもあり、開催直後でもないので混雑はしていませんでしたが、閑散ともしていなくて、多分土日には結構人入りがあるのではないかと思います。

葛飾北斎、尾形光琳、俵屋宗達、池大雅、与謝蕪村、円山応挙、歌川国芳、谷文晁といった、日本史の教科書に載るレベルの画家もさることながら、一番最後に飾られていた神田等謙のように、今回新たに発見されたような画家の作品もありました。

変わった題材を伝統的な画風で描いていたり、伝統的な題材を変わった画風で描いていたり、あるいは変わった題材を変わった画風で描いていたりと、飽きることなく見続けられる作品ばかりだと思います。

個人的には、つい先日、

アイヌと縄文 ─もうひとつの日本の歴史
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480068736/

この本を読んだばかりでもあったので、蠣崎波響が描いたアイヌの首長の絵が気になりました。カラフルでしたし。

あとは、天狗と寿老が鼻の長さと頭の長さを比べている絵とかどうやって思いつくのかというようなコミカルな絵もあり、点数も多く、人にも勧めやすい美術展でした。

見終わって、同フロアの展望台で休憩しながら思いましたが、美術館は結構コロナ禍の中でも比較的楽しみやすいところではないでしょうか。

作品保護のために空調設備は万全なはずですし、訪れる人もそんなにおしゃべりしません。また、ずっと同じ場所に居続けることもないですし、中で飲食することもないので飛沫も飛びにくいはず。他人にも物にもあまり触れることがないので、美術館において感染することって、混雑しない限りは少ない気がします。

一つところにいる人数をコントロール出来る限りは、こんな時代でも楽しめる外出先だと思います。

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