読んだ本(2024年9月中旬)
9月中旬の読了本。
この期間はわりと好きな作家さんのもの多めになった。(結果的に)
アリアドネの弾丸 / 海堂尊
積読消化本。
9月の下旬になると市立の中央図書館が蔵書点検で1週間以上閉館するのだが、その時期に返却期限がくるように借りると貸出期間が延びる(点検終了翌日の開館日まで自動的に伸びる)うれしい仕組みになっている。今年は24日から点検のため10日に借りると最長(10月3日返却になるので23日間)になるので、6冊借りることにした。そこまでに本書を慌てて読もうとしたが間に合わず次の「すみれ荘ファミリア」と並行しながら読むことになった。
久しぶりにサスペンス要素の強い作品、一作目はサスペンス色が濃かったもののそれ以降人間ドラマとか体制批判とか霞が関の問題とかが中心となっていたがやっと原点回帰した感じ。
すみれ荘ファミリア / 凪良ゆう
前述の通り「アリアドネの弾丸」と並行しながら読み始めて、終わったところからやっと集中して読み始めた。6冊借りたうちの1冊目。
安定の凪良さんクオリティ。自分的には凪良さんの作品は名前買いでOK(今まで一冊しか買ってないけど)な位すんなりと入っていって読める。
話の前半はほのぼのすすむがさすがに凪良作品だけあってそのまま終わらない。
歪んだ愛の形を色々描く作品。特に青子さんは歪みすぎてホラー。
(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法 / 三宅香帆
図書館の蔵書点検による返却期限延長をにらんで借りたもののうちの一冊(二冊目)。なぜ働いていると本が読めなくなるのかが売れ始めて、三宅さんをYouTubeやネット記事で結構みるようになった。マニアックに(要するにオタクっていうこと)本に対する情熱を語りだすのでなかなか面白い。まずは読書術として読んでみたいと思ったので本書を借りたが、自分があまり名作小説を読まないこともあり、いまいちな感じ。
小説の読み方を紹介するとともに著者の文芸オタクっぷりを披露する本。文章はほぼ話し言葉で書かれていて読みやすい。「なぜ働いていると~」は過去の労働環境に関するエビデンスが論文調で示され、読んでいると眠くなったものだがこちらの本はそれはない。三宅さん、振り幅広いな。