短歌連作「吐き出すのではなくあふれ出るように」 7首
年の瀬のコートの後ろ姿にはこたつと鍋とみかんの気配
ぐつぐつと煮込むシチューに曹長の生き死にの夜が渦巻いている
向き合えば厖大にして発熱す彼の日の我の如き迷宮
死を想う 同じ冬の日生を受けもう生きてない友を想う
ぐるぐると不幸 じゃなくて不調かもからだのpHを整えよ
吐き出すのではなくあふれ出るようにまずは自分をきらきら満たす
カルピスを子どものような眩しさで飲み干せるまでの長い年月
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