短歌連作「どう見ても変な講堂」 20首
「人生をかけて学んだ秘儀秘策! 空なはずないあいつがカバだ!」
それを言う相手ではない場所でない時間ではない客観がない
どこからが「できる」どこまで「できない」かあまりかなりかみあわない
空白をあなたはあなたで埋めている狭くてくらい伝言ゲーム
言ってないことにしたがる発言の前提をまず言ってないけど
ひとちがい 酷く変形した罪を聞かされ何故か怒鳴られている
どう見ても変な講堂 狂人のポケットにだけ残る旋律
「基準値を超える怒りを検知した。彼女のキズをさぐりつつ飛べ」
想像をさせるたたかい三年後あなたは燃える 除霊は五万
この私にしたがえほめろさもなくばあなたは燃える お茶くんできて
ため息をやたら吐くひと一時間九回 年に約八万回
・にやにやと媚びを振りまく
・全身でNOを決め込む
(ジェラシーのジャム)
快晴に固執しすぎるものだから輪郭をもつ歪んだレンズ
やり方が違えば敵か、私怨などで曇る程度の専門性で
結局は自分が咲けなかったから、お前も咲くなと言いたいんだね。
言えたじゃん血走った眼も悪くない次は青ざめさせるかO3(オゾン)で
コンクリートが透けるほど克明な体験談を手配書とす
全力で出来てるふりをするひとが損しないぶん損する立場
僕で152人目 なら君はそのまま行っていいと思うよ
正午とはあなたにとって死神だ井戸の底までひかりが届く
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