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短歌連作「小さき午後のお茶会」 8首

そうじゃない角度で光あててみるノートとペンで出会える景色



茫漠とねむれる黒き黒き森をぬけた小さき午後のお茶会


アンティークの額縁たちに囲まれて『銀河鉄道の夜』の夢立つ


僕がいまミルクティーなど飲めるのもカムパネルラのおかげなのかな


ひとの趣味でべつの世界をのぞくのがけっこう好きだたとえば紅茶


8の字のようにぐるぐる庭園をめぐるソテツも過ぎるぐるぐる


デュオ・トリオのつぎのことばがわからずにヨットと叫びたのしい小2


そっと置くくらいの貝のやさしさで良かったんだと気づいては春



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Haruki-UC
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