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商業デザインとアート
1.最近考えていたアートへの取り組みに対する憂い
アートだけに限らず、文化や情報に対して課金する意識が低い。
ということについて、考えていたところでした。
たしかに、広告=アートという切り口は存在してますよね。
それ以外にも、プロダクトデザインもアートと呼べると思います。
まさに、商業デザイン=現代アートと呼べますよね。
ただ、少し思うところもあります。
世の中の大多数の人に刺さりやすい表現を使ったものが
世の中で広く認められるアートとして存在している。
大多数の人が認識しやすい、具体的な形に落とし込んだものが
現代においてはアートとして受け入れられやすい。
コレ自体は仕方ないのですが、
わかりやすく提示されたもの以外、受け入れようとしない受け取る側の姿勢。
こういったものは、とても悲しいなと思います。
行動経済学等の心理学を応用しなければ、
現代のアートは成立しないのかな。といった悲しさです。
2.わたしなりのアートとの対峙の仕方
わたしは、限りなく抽象化した次元で、
アートという言葉の意味を考えるとイキイキとしてきます。
結局、抽象化しすぎて、人生こそアート。地球の存在こそアート。といった、
とりとめのない方向になってくるんですが、
具体からその抽象に至るまでに、いくつの具体を描けるか。
っていうところもとてもオモシロイですよね。
体験型のアートって、
間口を拡げるという観点でいうととても取っ掛かりやすくて、
体験する側にもメッセージが届きやすくて好きです。
最近では、ただの四角い紙に書かれたアートでさえも
それを見た自分の感情の揺れ動きまでを想定して描かれたものなのでは?と
勝手に体験型のアートに置き換えてしまうフシがあります。
過去に新潟トリエンナーレというイベントで経験した体験型のアート。
山奥の村で木の切れ端に手紙を書き、その村のポストに投函する。
数カ月後に、その村の消印が押された手紙が宛先に届く。(自分宛もOK)
廃校を、絵本の世界としてリノベーションした「絵本と木の実の美術館」
http://ehontokinomi-museum.jp/
これまた廃校を使った「最後の教室」という作品。
https://www.echigo-tsumari.jp/art/artwork/the_last_class/
特に、過去に見てきたアート作品の中で1番衝撃を受けたモノは
この「最後の教室」という作品です。
詳細はわからないのですが、公式HPから確認したところ
「2021年3月14日まで、土日のみの限定公開」らしいので
ぜひお時間を作ってでも体験して頂きたいと思います。
3.アートに対する意見
あえて芸術的な部分だけに絞って言いますが、
感動という体験をさせてくれたモノ全てには価値があり、
それに対しては、十分対価を払うべきだと思うんです。
むずかしいことは考えずに、
感情の揺れ動きだけ
を意識すれば、絶対に楽しめるはず。
子どもと行くのも、とってもオススメです。
まずは近所の美術館へレッツゴー。