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会社説明会で○○を説明してはいけない

会社説明会の話が学生に刺さっていない!

このように感じてお悩みの方はいませんか?

最近、説明を行っても手ごたえを感じない…
きちんと説明したのにエントリーに繋がらない…

このような相談が増えています。

各社、インターンシップが終盤に差し掛かり
これから早期選考を始める、あるいは
選考型のインターンシップが終わりかけている
といった企業様もいることでしょう。

年々、就活が早期化しており、3月の解禁を
待たず、年内、あるいは年明けから選考を
開始する企業が増えています。

そのための入口として、
WEB、あるいは対面の会社説明会へ徐々に
移行してきているのではないでしょうか?

しかし、実際には以下のギャップがある
という事実をご存じでしょうか?

【企業側が感じている印象】
・失敗せずにきちんと説明できた
・ホームページを見ていない学生に
 詳細の情報を伝えることができた
・熱い想いを伝えることができた

【学生が感じている印象】
・各社同じように感じる
・ホームページを見れば分かる
・つまらない、エントリーしようと思えない

このようなギャップが生まれている企業が
実は大半であるため、これを解消するための
コツをお伝えしたいと思います。


1.客観的なデータから見た温度差

少し古いですが、2022年卒を調査した結果です。
(詳細データはPDFをご確認ください。)
こちらのデータをもとに、企業側と学生のギャップ
を以下に記載します。

情報過多になっているを感じているもの
・企業理念
・商品サービスの説明
・業界理解

情報不足になっていると感じてるもの
・社風、社内の雰囲気
・具体的な仕事内容
・社長、若手社員の話
・入社後の待遇、教育制度、キャリアモデル
・採用スケジュール

つまり、
企業ホームページや採用ホームページの内容を
改めて説明して欲しいと感じているのではなく、
そこからは得られない情報を求めている
ということが分かっていただけたと思います。

では、どのような内容が良いのか?
次の章で考察したいと思います。


2.自社の説明会をチェックしよう!

次にこちらの記事を見ていただきたいのですが、
具体的な開催の事例をご紹介してくれています。

自社で開催するときに、何時間のプログラムで
どのレイヤーの人が何を目的として語るのかに
よっても随分内容が変わってきます。

①会社概要の説明
 :人事担当者
②ミッション・ビジョン・バリューの話
 :社長
③エピソードや学生へのメッセージ
 :2~3年目の若手社員
④エピソード(事業での成功、失敗体験)
 :5~10年目の先輩社員

特に重要なのは③で、入社して数年経った
先輩社員がイキイキと働いている職場
という印象がとても重要になります。

ここで気を付けて欲しいのは
学生が評判の悪い企業の説明会のベスト3
が以下の通りあります。

1位 不必要な話を長々された
2位 セミナーの段取りが悪かった
3位 自社の自慢ばかりをされた

学生のニーズに合わない、時間をムダにした
と感じさせてはいけないということです。

逆に評判が良かった説明会は以下の通りです。

1位 少人数でじっくり話が聞けた
2位 さまざまな社員の話が聞けた
3位 志望職種の先輩社員の話を聞けた

学生が知りたい情報は
先輩社員から伝わるリアルな雰囲気や
実際の仕事がどんなものかイメージし易い

内容であることが伺えます。

これを自社のプログラムから
スライド、トーク内容からチェックして
問題がないか確認してみましょう。

こんな話をするとたまに
「会社説明会なのに、会社のことを
 余すことなく伝えるべきではないか?」

そのような反応が予測されますが…

学生目線の説明会になっているか?

私が主張したいのは、まさにこの部分で
「一体誰のための説明会ですか?」
を改めて問いたいのです。

なお、上記のアンケート結果の画像を
以下に張り付けておきます。

ぜひ参考にしてみてください。

2022年卒 マイナビ大学生就職モニター調査 4月の活動状況
印象の良かった・悪かった個別企業セミナーの理由(上位10位抜粋)


3.学生に刺さる伝え方のコツ

上記の内容からわかったことを
一度整理してみましょう。

①企業側が伝えたい情報と
 学生が知りたい情報には乖離がある

情報過多になっているを感じているもの
・企業理念
・商品サービスの説明
・業界理解

情報不足になっていると感じてるもの
・社風、社内の雰囲気
・具体的な仕事内容
・社長、若手社員の話
・入社後の待遇、教育制度、キャリアモデル
・採用スケジュール

②学生に伝えたい内容次第で
 話し手を変えた方が学生に伝わりやすい

①会社概要の説明
 :人事担当者
②ミッション・ビジョン・バリューの話
 :社長
③エピソードや学生へのメッセージ
 :2~3年目の若手社員
④エピソード(事業での成功、失敗体験)
 :5~10年目の先輩社員

③学生目線に立ったプログラムになっているか
 もう一度確認してみよう

評判の悪い企業の代表例
1位 不必要な話を長々された
2位 セミナーの段取りが悪かった
3位 自社の自慢ばかりをされた

ここまで聞いてこのような疑問を
抱いた人事担当はいるのではないでしょうか?

インターンシップで説明済みなら
会社説明会なんて必要ないよね?
先輩社員を連れてきて、座談会をして
あと社長にうまく語ってもらば良いのでは?

もし、私と同じことを考えた方がいたら…
ある意味、これが正解なのではないか?

会社説明会で会社の情報を話すつもりなら、
それは意味がないという見解です。

かつて、会社説明会というのは
採用ホームページやSNSがない時代に
社員から聞ける情報提供の場として
機能していたのは事実だと思います。

しかし、
今は就活の早期化・長期化が背景となり、
年中何かイベントがあるのだとすれば、
いわゆる会社情報は採用ホームページで
発信をしている企業が多くなっています。
(あるいはSNSで発信している企業も
 増えてきています。)

そのような企業の場合、インターンシップで
既に十分に動機形成ができているとしたら、
会社説明会が逆効果になる可能性があります。

中小企業でホームページしかない場合でも
読めば分かるようなイベント企画するようで
あれば、やらない方が良いのかもしれません。

情報提供はホームページや動画で十分であり、
学生は自分で調べた情報の中では
伝わりきらない、分からない情報が欲しい。

そう考えた時に、会社説明会は必要なのか?
疑問に感じてくるのです。

これからの時代は会社説明会よりも
先輩社員の座談会や職場体験会
といった形へ
シフトする方が効果が出やすいと考えています。

それでも
「社長の指示で会社説明会は必要なんだ!」
という人事、採用の担当者の方へ向けて、

私なりに厳選して考えた、以下の3点の
コンテンツを必ず盛り込んでください。
きっと学生の心に届くことでしょう。

【絶対に必要なコンテンツ】
①会社の雰囲気が伝わる写真や動画を用いた演出
②入社後の働き方、育成方法とキャリアモデルが
 イメージできるもの
③ビデオメッセージでもよいので、社長の想いや
 先輩社員からのメッセージが伝わるもの

さらに、説明会へ参加できなかった人のために
アーカイブとして、SNSや採用ホームページへ
アップロードすることを強くお勧めします。


如何だったでしょうか?

この話には賛否両論あるかもしれません。
毎年、同じような会社説明会で効果がないと
お悩みの方へ伝えたいと思い、

会社説明会の在り方に一石を投じる目的で
記事を書かせていただきました。

私の主張が正しいか否かはともかく、
学生のニーズは毎年変化しており、
それをキャッチアップすることが大切である

ことだけは間違いないと言い切れます。

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