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誰得ドット絵『スイカ』(前編)

突然ですが、うちの母はスイカが大好物なんです。一般的にはスイカを食べるときは三角形に切られたものをひとり2~3切れずつ食べるくらいが普通だと思いますが、母は大玉のスイカを一度に1/4も食べていました。夕食後、すぐに。

自分だけたくさん食べるなんてことはしない母でしたから、ぼくも子どもの頃は同じ量を与えられていましたが……満腹を通り越して、動けなくなることもしばしばでした。ゲプー。

というわけで、今日のドット絵メイキングは夏の風物詩『スイカ』です。サクサク美味しいスイカのように、あっさり仕上げていきましょう!

ドット絵メイキング『スイカ(大玉)』

さて、今回は24x24ドットのキャンバスに描いていくことにします。え、それじゃあ小玉スイカのようですって? いや……あまり大きいのも考えものだなと思って(切実)。

手順①/②

手順① まずはキャンバス内に"円"を描きます。正円です。脳内美術教師が「丸く見えても、そんなに丸くない。けっこう歪んでいるものなんだぞー」と仰いますが、農家の方々は歪んでいないキレイな丸いスイカが出来ることを望んでいるでしょうから、今回は農家リスペクトでいきます。

手順② 少し見下ろすことにして、頭頂部・ヘタの部分をマーキングしておきます。さらに、イメージをつかみやすくするため全体をダミーの緑色に塗りました。

手順③/④

手順③ 濃い緑色で"縞々"を描き足します。直線的になったり、左右対称になったりすると「不自然」な印象になるので、ワカメのつもりでゆらゆらした感じを意識してみました。

手順④ ヘタ、ツルを切った部分をざっくり描きます。このサイズのドット絵では「スイカ柄のビーチボール」と見分けがつかないおそれがあるので、その予防線です。脳内美術教師が「歪ませておけば……」とブツブツ言っている気がしますが聞こえません!

手順⑤/⑥

あとは色を調整して丸み・立体感を出していきましょう。

手順⑤ 緑2色のうち、下地の明るい緑を2段階化します。

手順⑥ ワカメ、暗い緑を3段階化しました。

もうひといき!

手順⑦

手順⑦ フチドリを黒ではなく"暗い暗い緑色"にしつつ、全体のダミー色を"さわやかみどり"に置き換えます。

完成

最後にツルの部分を描き込んで、ドット絵『スイカ(大玉)』完成です!

なおスイカの食べ過ぎで身動き取れなくなったトラウマがあるため、ぼくは親元を離れて独立して以降は自分でスイカを買ったことがありません。別にキライになったわけではないんですけどね。

スイカの難しいところは皮の緑色は食欲をそそらないこと。だからといって"赤身"を見せるために切って売っているのは味が落ちるんですよね。今回スイカを描くにあたってお店にスイカを見に行ったのですが「やっぱり大玉を買って帰って、切りたてをその場で食べるのがいいなあ」なんて思ってしまいました。

そんなこんなで大玉スイカをズバッと切りたい気持ちになってきたので、次回・後編ではズバッとやっていきたいと思います!

(つづく)


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