ネットでよく見る理不尽上司をむにゃむにゃしよう
4月から5月のゴールデンウィークあたりにかけて、次のような上司・部下のやりとりとともに「どうしたらいいの?」「理不尽だ!」とするツイートを見かけることがあります。
シチュエーションはさまざまですが、いわゆる新社会人を中心にした若い人向けに、共感を誘おうという仕事あるあるですね。
○○や××ではわかりにくいので、もう少し具体的な例に変えてみましょう。
こんな感じ。
感じの悪い上司なのは確かです。言ってることも曖昧ですしね。できれば、こんな人の相手はしたくないな~とは思います。
でも、「どうしたらいいの?」というほどのことはありません。
じゃあ、どうしたらいいのさ?
もっとも重要なポイントは、「自分で考える」のと「自分で決める」のはまったく別モノだということです。「自分で考え」「自分で決めない(上司に委ねる)」でOKです。
やってみましょう。
軽く怒られちゃいましたけど、正解を引き出すことができました。「あくまで例文でしょ」と思うかもしれませんが、実際にいくらでもあるやりとりです。
「自分の考えを明らかにする」だけのこと、言い換えれば「これから自分がやることを事前に報告する」だけのことですから、そんなに難しいことではないのですが、実はこれができない人は少なくありません。「どうしたらいいですか?」を「こうすればいいですか?」に変えるだけでいいんですけどね。
でも、やっぱりできなくて。できないからこそ「上司が理不尽だ」と思って、この手のエピソードをツイートしてしまう人が相次ぐのだとも言えます。
ネットの経験が仕事に活きる
SNSはもちろんですが、匿名掲示板の時代からネット上の言論は「間違えた方が、誰かが正解を教えてくれる」「はじめから正解を訪ねても教えてくれない」と言われています。誤りをそのまま放置するのは、なぜか居心地が悪いのです。
ネット上の言論に限らず、まさに例文のような上司は時と場所を選ばずに存在します。そして素直に正解を教えてくれません。
とはいえこれは、「正解をゲットするための上司ハック」のようなものではありません。「自分の考えを述べず、どうするかは他人に丸投げ」という体質は早々にどうにかすべきですし、もしできなければ、やがて自分も同じような上司になってしまうことでしょう。
「それだけは避けたい!」という気持ちを持つことが、なにより大切かもしれませんし、それだけあれば充分とも言えるかもしれません。
「似たような上司と部下だから、うまくいかない」というのがこの問題の本質なのですから。