編集者が「12の考える技術」を教えてくれる『パン屋ではおにぎりを売れ』レビュー
みなさん、こんにちは。
突然ですが、ぼくは白紙のノートにものを書き出すのが大好きです。
なぜ好きかというと、考えをそうやってノートにはき出すことで、頭のなかをスッキリさせることができるから。
いままでそれで問題なかったのですが、あるときふと思いました。
考えること自体のスキルをあげると、もっとノートに書き出す行為が面白くなるかもしれないのでは?と。
そこで出会ったのが本書『パン屋ではおにぎりを売れ』です。
一見マーケティングの本のようですが、「考える技術」について書かれています。
実際にミリオンセラーを出したことのある編集者の方が書かれており、これから個人出版を目指す人にも参考になる思考法がもりだくさん。
今回は、本書からの学んだユニークなアイディアを3つ紹介します。
結果とはなにか?
ビジネスマンであれば、結果にこだわるのは当然のこと。
でも、結果を生み出す要素はなんでしょうか?
著者は以下のように公式化しています。
結果 = 考える時間 × 考える技術 × 行動
考える時間を要素にいれているのは、少し意外な感じがします。
しかし、考える時間を増やして深い思考をすることにより、他の人には見えていないものをみることができるようになり、結果につながるのだと思いました。
そして本書では、この公式のなかの「考える技術」にフォーカスがあてられています。
考える=「考えを広げる、考えを深める」
本書で紹介される12個の考える技術は、おおきく分けると「広げる」、「深める」と2つに分けられています。
というのも、考えるという行為が、この2つを行き来するものだから。
とくにおもしろいと思ったのが、考えを広げる「あったらいいな」という方法。
のび太くんになりきり、「~があったらいいのになぁ」と考えることを指しています。
ぼくはものを考えるさいに、現状の分析のほうに集中する傾向があります。
ですので、「あったらいいな」の発想法でもっと空想をとりいれることができたら、新しい視点をえることができそうな予感があります。
凡人でもベストセラーを連発する「仕組み」作り
本書の強みは、編集者の方が書かれていること。
本をつくるそれぞれの段階で、どの考える技術をくみあわせているかも教えてくれています!
たとえば著者は、本のタイトルを考えるときに「360度分解法」と「正体探し」という考えを深める技術をかけあわせて使っているそう。
また、新しい企画を立てるときは「あったらいいな」の思考法、具体案を考えるときは「数珠つなぎ連想法」と「ずらす」という思考法をつかうと語られています。
これらは、個人で出版をしている人には目からウロコの情報のはず。
本の出版にかぎらず、「~をするときは、~と~の考える技術を使う」とあらかじめ仕組みをつくることで、再現性をもたせることができます。
まとめ
『パン屋ではおにぎりを売れ』は、編集者によって書かれた考える技術の本。
12個の考える技術が紹介され、なおかつ、本づくりの現場で、それらの技術をどのように組み合わせてつかっているかを教えてくれています。
ブログを書いている人や、個人で出版をしたい人には役立つ情報ばかり。
いつでも参照できるように、さっそくノートの一番最初のページに、本書で紹介されている12の考える技術を書き出しました。
日々ノートにむかうときに、取り入れていきたいと思います。