「食べない健康法」のバイブル:『無病法 極小食の威力』レビュー
さいきんの悩みは食事。
食べたあとに頭が痛くなったり、ヒザが腫れてしまうことがよくあります。
現在は「お菓子、菓子パン、アイス」断ちをしているので、前よりも頻度はへったのですが、それでも症状がでます。
食べ過ぎなのと、食べているものがよくないのだろうな~とは思いつつ、対策をとるまでにはいきませんでした。
そんなあるとき、とんでもない本を発見!
それが『無病法 極小食の威力』です。
16世紀のイタリアで、102歳まで生きた著者の健康の秘訣がかかれています。
その秘訣とはすなわち「極小食」で、できるかぎり食事をすくなくすること。
今回は、そんな本書の内容をざっくりとご紹介します。
極小食の世界
本書を読んでいると、本当か???と目を疑う記述に多々であいます。
たとえば、「老人の1日には、卵1個の黄身と、少しのパン、数杯のミルクで十分」というもの。
あまりにも少なすぎます。
でも、これを本当に実践していたとしたら、いままでの自分の食へのイメージを木っ端みじんに破壊する力をもっています。
本書は著者コルナロが、83歳、86歳、91歳、95歳のときにかかれたものがまとめられたもの。
年齢によって食べる内容もかわっており、別の記述では、具体的な量についても言及があります。
訳者の解説によると、コルナロは「350グラムの食物と400 CCの飲み物を、一日に2度に分けて」摂取していたのだそう。
一食あたりに換算すると、茶碗一杯分のご飯と、コーヒー缶1杯ほどの量に過ぎないとのことです。
現代にあてはめると?
本のなかでコルナロが力説しているのが以下の点。
・食べものの種類より、食べる「量」のほうが重要
・飲食物をできるかぎり少なくする
・自分の経験と観察、理性にもとづいて、適切な量をきめる
・自分にあわない飲食物をさける
・自分にあったものだけを摂取
自分の体との対話がなによりも大切とおしえてくれます。
なので、茶碗一杯分のご飯と、コーヒー缶1杯分のワインに限る必要はありません。
訳者も、コルナロの時代と今とでは食材の質も異なるので、現代に即して考える必要がある、と述べています。
これを受け、さっそく「料理・体調日記」をつけることにしました。
ルイジ・コルナロの人生
さいごに、ルイジ・コルナロはどんな人物だったかを簡単に紹介します。
彼は貴族の出身。
若いころから暴飲暴食にあけくれ、30代にしてさまざまな成人病をわずらい、40代で生死をさまよいました。
医師に、節食しなければ死あるのみ、と忠告をうけます。
その後は改心し、節食生活を始め、当時としては異例の102歳まで生きました。
彼の節食本は、なんと全ヨーロッパでミリオンセラーに!
一時期はダ・ヴィンチよりも有名な存在だったようです。
まとめ
自分の体との対話が、なによりも大切とおしえてくれるのが『無病法 極小食の威力』。
そして、食べるものが少なくても、体は逆に元気になっていくということも気づかせてくれます。
食べるものを減らすと、食費も減るのでまさに一石二鳥といえそうです。
さっそく「料理・体調日記」をつけ、徐々にたべる量を減らしていき、自分にあった量を見つけたいと思います。
本書や、人生の折にふれて、何度も読みかえしたい「健康本」の一冊に加わりました。