うひょ~!こんなデザインがあるのか!『ブックデザイン365』が教えてくれた装丁の奥深き世界
何か新しいことを学ぶとき、良いお手本があると学習効率が格段にアップするもの。
とくにデザインの世界では、優れた作品を分析することで、デザインの考え方や技術を吸収できます。
Kindle本の表紙を自作していることもあり、装丁デザインのスキルアップを目指して『ブックデザイン365』という本を手にとってみました。
そして衝撃!
この本は、厳選された365冊のブックデザインが紹介されており、単なるビジュアルの羅列ではなく、各デザインの制作者がそのコンセプトについてコメントしている点が特徴です。
つまり、デザインの意図を理解できるようになっており、デザイナーの視点を学ぶことができます!
(サラっと説明してある程度なので、そこまで踏み込んではいないのですが、どれも参考になります)
今回は、本書のなかからぼくが気に入った3作品を紹介し、その魅力について掘り下げてみたいと思います。
1. 『危険なビジョン2』
この本は、まず視覚的にひきつけられます。
あざやかな黄色一色で構成された表紙は、SFアンソロジーという本のジャンルを象徴しているかのよう。
たった一色(そして黒)で、SF作品特有の未来感や神秘的な雰囲気を、これほどまでにシンプルかつ効果的に表現できることに驚きました。
また、複数の作家名と作品名が列挙されているにもかかわらず、デザインがごちゃごちゃした印象を与えない点もすばらしい!
これは、各要素の配置や、フォントの選択が洗練されているからこそでしょう。
全三巻あるので、そろえて並べてみたときの統一感がたまらないはず...
うぅ... 欲しい...
2. 『読書実録』
うつくしい配色の組み合わせが印象的な一冊です。
シンプルでありながら、手書き風のタイトルが温かみをプラスし、読者に親近感をあたえてくれます。
中央に配置された写真は、90度回転させることで独特な視覚効果を生み出しており、背景の色調との一体感が美しいです。
さらに、タイトルが右に配置され、著者名よりも高い位置に配置されている点も興味深い。
視覚的に右肩上がりの印象を与えることで、読者の目を自然とタイトルへと導いています。
このさりげない工夫が、全体のバランスを良くし、洗練されたデザインに仕上がっていると感じます。
3. 『やがて忘れる過程の途中』
この本の表紙は、見る人に不思議な感覚をあたえます。
タイトルの書き出しがひらがなで、ホワイトスペースが豊富にとられ、タイトル文字をゆっくりと読みはじめることができます。
この緩やかなリズム感が、本の内容を想像させるような、そんな効果を生み出しているのかもしれません。
中央の絵は、優しい色調で描かれており、背景と見事に調和しています。
しかし、この表紙の一番の特徴は、タイトルの「過程」と「途中」の一部が絵で隠されている点でしょう。
「過」を例にあげると、次の文字である「程」へと続くことを予感させています。
また、この隠された部分への好奇心は、読者の探究心を刺激し、ページをめくる手を止めない、といったことを表しているのかも。
まとめ
『ブックデザイン365』は、たんに美しい本の表紙を一望できるだけでなく、デザインの背景にある考え方や意図を理解できる、貴重な一冊です。
本書で紹介されているデザインを参考にすれば、読者の心をつかむような、魅力的な本の表紙をデザインできるようになるかもしれません。
今回紹介した3作品以外にも、本書にはまだまだ多くのすばらしいデザインが紹介されています。
デザインに興味のある方は、ぜひ手に取ってみてください。
きっと、新しい発見があるはずです。
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