【ファンが続々と集まる!】長野の山奥にあるパン屋「わざわざ」の驚きの戦略とは?『ファーストフォロワーのつくりかた』
前から気になっていた、長野県の山奥にある日用品とパンのお店「わざわざ」。
『山の上のパン屋に人が集まるわけ』という本も出版されているほどの話題店。
そのお店がケーススタディとして取り上げられているとのことで手に取ったのが『ファーストフォロワーのつくりかた』という本でした。
山の上にあるお店なのに、なぜ人が集まるのか。
その秘密を紐解き、さらにファンコミュニティ運営の成功事例も紹介する本書から、ぼくが学んだ3つの視点をご紹介します。
わざわざの「価値の見つけ方」
本書でとくに印象的だったのが、どうやって価値の見つけるのかという点です。
「わざわざ」では、まずアンケートを実施し、お客様の声を収集していました。
さらに、ファンを招待した座談会を開き、なぜわざわざのファンでいてくれているのかを深く掘り下げ。
お客様からの愛のあるクレームにも真摯に耳を傾け、わざわざの考え方を丁寧に伝え、協力をお願いすることで、より良い商品やサービスへと繋げています。
泥臭いように思えますが、一人一人のお客様と真摯に向き合うことが大切。
こうした取り組みを通して、わざわざは「健康」や「自然」といったテーマを前面に出すのではなく、お客様の「ふつうの暮らし」に寄り添うことで、唯一無二の存在感を確立することに成功しました。
北風と太陽
『北風と太陽』は、物事に対して厳罰で臨む(北風)よりも、寛容的に対応する方(太陽)が得策という教訓として、広く知られています。
「わざわざ」は当初、「健康」と「自然」をテーマに、「国産小麦」「無添加」「オーガニック」といった表現を使っていました。
しかしこれは北風のようなアプローチで、健康意識の高いお客様しか来店せず、ターゲットとしていた「ふつうの人」にリーチできていなかったのです。
そこで太陽のように「商品のビジュアル」と「店舗の雰囲気」を発信し、「おいしい」「楽しい」「おもしろい」という魅力を訴えかけることで、「ふつうの人」が自然と心を開いてくれるようになりました。
「わざわざ」は、商品をつうじて「こんな楽しいことがありますよ」「こんな気持ちになりますよ」と、お客様に新しい発見を提供することで、長期的に生活習慣の改善や健康への意識向上を促しているのです。
ファンコミュニティが失敗する3つの理由
本書では、ファンコミュニティ運営の成功事例だけでなく、失敗事例も紹介されています。
ファンコミュニティが失敗する理由は、主に以下の3つです。
本当のファンが参加してくれていない
ファンが活動してくれない
ファンの熱量が高まらない
1つ目の理由は、「多く購入してくれる人=ファン」という思い込みです。
確かに、熱心なファンはたくさん購入してくれるかもしれませんが、必ずしもコミュニティに参加してくれるわけではありません。
単なるおしゃべりの場になってしまうコミュニティは、真のファンにとって魅力的な場所ではありません。
2つ目の理由は、ファンの関与度にあわあせた場を提供できていないことです。
すべてのコンテンツを見てもらうことを前提に設計してしまうと、ファンにとって負担となり、コミュニティへの参加意欲が低下してしまいます。
ファンの属性や興味関心に合わせた適切な関与度を設計することが重要です。
3つ目の理由は、画一的なサービスを提供していることです。
定期的にコンテンツを配信しても、必ずしもファンの熱量が高まるわけではありません。
画一的なサービスではなく、ファン一人ひとりの個性を尊重した、偶発的な出会いや体験を提供することが重要です。
ミートアップや交流の場を設けることで、ファン同士の繋がりを深め、コミュニティ全体の活性化を促しましょう。
まとめ
『ファーストフォロワーのつくりかた』は、単なるマーケティング本ではなく、お客様との真摯なコミュニケーションの重要性を教えてくれる一冊。
本書で紹介されている、わざわざの「お客様のふつうの暮らしに寄り添う」という姿勢や、ファンコミュニティ運営の成功事例・失敗事例は、あらゆるビジネスに通じるヒントを与えてくれるでしょう。
とくに、ファンコミュニティ運営に悩んでいる方や、お客様とのより深い関係を築きたいと考えている方は、本書からヒントを得れるはず。
マーケティング担当者や、顧客とのより良い関係を築きたいと考えている人にオススメの一冊です。
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